いとしい獣~狼は満月に愛を誓う~ (ガッシュ文庫)
人狼族次期補佐・守神剱(もりがみつるぎ)×人狼族巫女・伊古奈(いこな)
※リンク作あり。既刊感想はこちら→「いとしい獣 狼は月夜に愛を囁く」
《感想》
なかなか楽しかった前作ではわき役だった剱と、名前だけ登場した巫女・伊古奈が主人公。といいつつBLなのでもちろん男(笑)の話です。前作カップルも登場して、相変わらずの漫才コンビっぷりをお披露目してくれてますよ〜。
伊古奈は、不吉とされる双子の片割れとして生まれました。力のなかった姉は密かに外に出され、力のあった伊古奈は女として育てられました。その伊古奈の生まれながらの婚約者が、剱です。
二人とも、お互いに初対面で一目ぼれ。なんてったて、ご神託で選ばれた相手ですから。でも伊古奈は男であることを隠し、剱は言葉まめなタイプではないので、二人して微妙にすれ違っています。伊古奈の秘密を剱は知っているので、剱が自分の気持ちと一緒に告げれば済むんですが、それじゃ物語にならないですからね(笑)。
こんな二人なので、前作のカップルに比べると、落ち着いたというか動きが少なかったかな。狼姿も少なかったし、ちょっぴり残念。でも型にはまらない当主候補を補佐する立場だから、ど〜んと落ち着いた雰囲気になるのも納得です。
伊古奈が男なのに力があったり、双子の巫女が生まれた理由については、時代の変化だと匂わせてるだけ。はっきりとした答えは書かれていません。なので、敵対する人狼一族も前回同様に様子見で引き下がっただけ。決着はついていないんですよ…。まだ続編がでる?出るなら、日常シーンはコミカル色強めがいいなぁ。


