SEX TRUCK ROCK'N'ROLL (花丸コミックス・プレミアム)
長距離トラック運転手・ヒデ(ゆくはしひでと)×ヤクザ愛人・朝倉(あさくら)
《感想》
ほぅぅ〜。昭和の香りに安心感を感じるのは、やっぱり歳のせいでしょうか(笑)。細かいネタも全部わかったし、テンポよく笑いと人情にあふれた羽生山作品は最高に面白くて、やっぱり大好きだなぁ。
今回の攻め・ヒデは、「僕の先輩」の先輩にアニキ的な面倒見の良さをプラスしたタイプ。困ってる相手には惜しみなく協力し、ダメなことはちゃんと怒って、悩んでる相手には黙ってそばに寄り添います。だから仲間から超モテモテで、トラックステーションの風呂場=男風呂で一緒になった時ときめく男No1.(笑)なんです。
そんなヒデが仲間の弟・トミーと一緒に出会ったのが、やたら色気のある男・朝倉(通称さくら)。実は二人には前日にも会っていて、陽気だけどどこか陰のあるさくらをほっとけず一緒に乗せることに。こうして3人の笑顔と涙の旅が始まります。
さくらの現在の事情は早い段階から明かされてますが、昔のことは後半にがっつり。家族に馴染めず自分の性癖や欲求をコントロールできない子供時代から、嘘や盗みで楽に流された結果のヤクザの愛人など、かなりヘビーなんです。根本は愛情不足だから、今後はヒデの愛情と指導をいっぱいもらって笑顔の日々が続くように生まれ変わってくれそう。
本来ならお邪魔虫になりかねないトミーにも、精神的に大人への階段を一段どころか3段ぐらい上がる「The青春」な話が用意されています。色恋だけじゃなくてこういう人情話が、この話には合うんですよね。そして彼は夢を叶えるために、自分にとって安全な場所=トラックを降りました。
こういうの、今の自分を振り返ってみて欠けてるなぁって。腰が重くなって、新しいことに挑戦してないんですよ。時間ができたら…なんて言い訳で。いつも「やってみたいけど暇がない」って言う無職70歳越えの親戚が、「たっぷり時間がある今やらないってことは、一生やらないってことね(笑)」って子供に突っ込まれてたけど、おんなじですね。
そろそろ年末も近づいてきたことだし、来年の目標は「新しいことを始める」にしようかな。
白泉社 2014-05-26




