猫耳探偵と助手 (キャラ文庫)
探偵事務所所長・羽越(はねこし)×助手・環光宣(たまきみつのぶ)
《感想》
絵師さんとネコミミ。この二つで購入を決めました。だから、予備知識はまったくない状態で読書はスタート。なんとなくレトロな時代をイメージしてましたが、現代モノでした。
内容はというと、作者さんお得意の2時間ミステリー風といったところ。なぜ「風」をつけたかというと、肝心の事件があまりにも薄かったから。以前から続く別シリーズはそれなりに謎解き要素も盛り込まれてます。でも本作では、ちょっと色をつけた程度。いっそ事件要素を排除して恋愛メインにしたほうが、読みやすいかもしれません。
キャラも、メインキャラはともかく、脇の刑事がどこかで見たような人物で。能力や言動も、本当に警察の人間かと突っ込みたくなる場面が多数ありました。続きそうな伏線が張られているので、シリーズ第1作目で登場人物紹介的な内容になってしまったのかもしれませんが…。
かなり辛口コメントになりましたね(苦笑)。好きな作家さんだからこそ、最近の新シリーズとの相性が合わないのが残念です。自分がたくさん読んでBL作品の好みがはっきりしてきたからかなぁ。でもきっと続き出たら、チェックしてることでしょう。
イラストは、期待通りにとっても素敵でした。猫耳がカチューシャだったのは、ちょっぴり残念。本物の擬人化だったら、100点満点だったんですけど。でも羽越の鍛えた裸体が拝めたから、良しとしますね(笑)。
徳間書店 2013-03-27




