シュガーギルド (ディアプラス文庫)
商社勤務・清坂達生(きよさかたつお)×部下・白石和(しらいしなぎ)

《感想》

最近ずっと晴天が続いて、溜まったお正月の洗濯に困らないのはいいですねぇ。でも乾燥がひどくて、かっさかさのお肌に。毎日入浴後、脱衣室じゃなくて潤ってる浴室の中で保湿クリームを塗ってケアしてます。年取ると、何かと時間がかかって大変だわぁ。

さて本題に。この本は、お正月に読んだ中の一冊です。大人な主人公達が、年相応に落ち着いたけどここ一発は決めます、な前向きな話でした。

達生が8年のイギリス駐在から帰国し出社したところ、同じ部署で予想外の人物と再会します。その相手・和は、達生が8年前の出立直前に出会い、一夜を共にした相手でした。気になり歩み寄ろうとする達生に、和はそっけなく…。

再会ものです。しかも2泊3日の離日直前旅行で知り合った、という期間限定。今まで同じ場所にいた親友と目指す目的がずれて傷ついた達生が和と出会い惹かれ、そしてその時の想いを和はひっそり抱き続け、仕事まで決めてしまったんです。でも本人には言えずツンツン状態で、そうとは知らない達生も自分の気持ちが判らず足踏み状態に。

さらにお互い誤解が重なりますが、そのおかげで達生も自分の気持ちを受け入れ、和を迎えに北海道まで行く、という情熱的な行動につながりました。子供の若さにまかせた勢いもいいけど、すれ違って遠回りしてたどり着いた、っていうのがしっとりと素敵じゃないですか。

小椋ムクさんのイラストも優しい文調と良く合って、新年早々いい本に出合えてよかった〜。これは今年も素敵な話が期待できそう。出版されたのは去年だけどね。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)八年のイギリス駐在を経て日本に戻って来た達生(たつお)は、帰国したその足でオフィスに向かい、 海外赴任中に入社したり異動してきた社員たちと初めて顔を合わせることに。 しかし、達生の存在に気づいていないのか、ひとり黙々と仕事を続ける男がいた。 その男――和(なぎ)は、渡英直前に旅先で一夜を共にし、置き去りにしてきた相手だった……。白くて、四角くて――砂糖みたいにとびきり甘いきみ。 大人のためのビタースウィート・ロマンス。
(Amazon「内容紹介」より)

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