殺し屋・華門饒(かもんじょう)×探偵・佐藤大牙(さとうたいが)
※シリーズ物です。既刊感想はこちら→「暁のスナイパー」「真夜中のスナイパー」
《感想》
愁堂さんの数あるシリーズ物の中で、今でも追いかけてるのは2つだけになりました。そのうちの1つがこれです。今回も、軽〜くさっくり読めました。
探偵が主人公かつ思わせぶりなサブタイトルですが、今回は前回にまして事件はありません。華門に執着する敵が、大牙と華門を引き離そうとして大牙の周囲の人間を狙ってくる程度。敵ははっきりしてるし、華門がさくっと撃退したため描写もわずかです。
今回のメインは、主人公2人の気持ちの変化ですね。大牙は華門への気持ちを自覚してはっきり言葉で伝えます。また華門は、「殺し屋」としての自分の存在意義を曲げて、敵を殺さずに済ませます。エロはがっつりで、かなり甘めな巻でした。甘いものスキーな私は、楽しめましたよ。続きは再来年とのこと。次はもうちょっと話が動くといいなぁ。
そうそう。タイトル予想は「宵」だったんですが、夜区分をすっとばしていきなり昼まできちゃいました。これって、華門の気持ちの変化を表してるんでしょうか。殺し屋として夜の世界にしか住めなかった華門が、人を殺さないことで明るい世界に出てきた、って感じで。すると次は、何かなぁ。あんまり当たる気がしないけど、一挙に解決で「あけぼの」なんてどうでしょう。




