夕映月子さん公式ブログ「白紙」 終の棲家――『てのひらにひとつ』SS
大学事務・日下部拓道(くさかべたくみち)×塾講師バイト大学生・宮下和音(みやしたかずと)
※本編感想はこちら→「てのひらにひとつ

《感想》

久しぶりにBL作家さんのブログ巡りをしたら、夕映月子さんのブログで「てのひらにひとつ」SSが公開されていました。本編の発売が2012.08で、当ブログで感想アップしたのが2013.04。もう5年も前ですね〜。

とても大好きな作品だったので、嬉しくなってさっそくチェック。勢いで感想までアップしちゃいました(笑)。作品自体は『小説Dear+』2013年ナツ号に掲載されたものなので、雑誌で読まれた方もいらっしゃるでしょうね。

本編から時間は流れ、なんと20年が過ぎています。50歳を過ぎた日下部はへき地診療医師として活動していて、和音とは1年前に養子縁組をして同居中。2人とも白髪が目立つお年頃になっていました。

ここまでの道のりは決して平たんではなかったようで。家族へのカミングアウトや周囲の偏見など、和音の回想では10行足らずですが、本編以上の修羅場もあったと思われます。でも一緒にいることを選んだんですから、ハッピーエンド大好きな私としては嬉しい限りですねぇ。

本編のその後を思いがけず読めると、なんだか嬉しいような得したような幸せな気分になれます。派手さはない作品ですが、20年の時間を感じさせるゆったりした内容で、午後の休憩にぴったりなSSでした。

 ●夕映月子さん公式ブログ「白紙」 終の棲家――『てのひらにひとつ』SS

◆あらすじ(Amazonより)
経営学部生の和音は、塾講師のバイトをしている。そこへ社会人の日下部が、医学部受験のために入塾してきた。本来の志望進路もゲイである己の恋心も、すべてを諦めてきた和音。誕生日の夜、胸にしまい込んだその秘密を、和音は日下部に吐露する。現実的ではない夢のためにひとり戦う日下部は、ただ黙って話を聞いてくれた。そんな年上の男に、和音の心とからだはやがて惹かれてゆき…?優しい年の差ロマンス。

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