百と卍 (onBLUEコミックス)
元火消し・卍こと万次(まんじ)×元陰間・百樹(ももき)

《感想》

まるで浮世絵から浮かび上がったような、粋な絵と内容の作品でした。王子様がきらびやかな洋物BLもいいけど、たくましい庶民の純和物BLも捨てたもんじゃありませんよ〜。

江戸の下町で暮らす、義兄弟の契りを交わした百と卍は恋人同士。前半は二人のほのぼのお江戸日常生活を、当時の風俗をふんだんに散りばめながら描いています。

天然元気な百と卍のやり取りが日の明るさなのに対し、合間にちらちら垣間見える過去がほんのり影を差してるのも江戸期らしいですね。蛍光灯の明るさじゃなくて、ロウソクの灯って感じでしょうか。

後半は、百樹の過去の話に。まさか実兄がきっかけだったとは。どんなに辛くても純粋に兄を慕う百と、罪悪感と弟への想いから密かに悩む兄の心情が、なんとも切ないんですよ。最後に百を振り切ったのは、家族として兄としての最後の意地だったのかも。

兄に捨てられた形になった百ですが、ちゃんと卍との出会いが待ってました。それも雨上がりの虹越しなんて、素敵じゃないですか。まさに、2人の今後を暗示してる絵です。

次の2巻は、二人のなれそめだそう。卍の過去も明かされる?これは買うしかないですね。

◆あらすじ(Amazonより)
時は江戸時代・後期。真夏の蒸し暑くせまい長屋で、熱い吐息交じりにまぐわう男がふたり―。客に男色を売った男娼の総称=陰間(かげま)。元・陰間の百樹(ももき)は、ある雨の日に卍(まんじ)に出逢い拾われた。陰間の仕事としてではなく、やさしく愛おしく、恋人として抱かれる瞬間はまるで夢のようで、そんな日々に百樹は幸せでいっぱいなのだった。たとえ過去に、どんなことがあったとしても。

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