色憑きの恋 (B-PRINCE文庫)
貿易会社社長・紅林雨水(くればやしうすい)×骨董品屋跡継ぎ・五城正希(いつしろまさき)

《感想》

転生モノBLに一ひねり加えた作品です。さくさく〜っと読了しました。やっぱり火崎作品は安定レベルで読みやすいですね。

生まれ変わりは、攻めの紅林だけ。正希は女性の想いがこもった品物を手にしたことで、憑依されます。紅林も正希も、過去の記憶はありません。ただ、夢の中で過去の2人が思いを遂げようとするのに、振り回されることに。

ヤる側の紅林はともかく、ヤられる正希にしたらたまったものじゃありません。紅林はそんな正希の考えを尊重してくれます。

紅林って、最初は火崎作品典型の超オレ様っぽい感じでした。初対面の相手に「おまえ」とか言っちゃうし。ギャップに正希は惹かれたんでしょうね。その後あれこれあって、最後は丸く収まるのはいつもの通り。

さらっと読みやすいということは、逆にインパクトに欠けるともいえます。過去の2人がもうちょっと暴走しても、面白かったかも。

◆あらすじ(Amazonより)
代々続く骨董品屋の息子・正希が手に入れた櫛には、なんと昔の遊女の魂が宿っていた!正希は彼女の生まれ変わりらしく、かつて結ばれなかった恋人を探し未練を果たしてほしいという。途方に暮れる正希は、仕事で出会った傲慢なイケメンセレブの紅林が、求めていた相手だと気づいてしまう。恋人達の望みを果たす方法がわからず悩む正希に、紅林は「セックスをすれば成仏できる」と言い!?さまよう前世の宿命が結ぶ転生ラブ。

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