真夜中のオルフェ (ビーボーイコミックスデラックス)
会社員・和深(わぶか)×会社員・藤峰一紫(ふじみねかずし)

《感想》

タイトルの「オルフェ」から連想したのは、悲恋名作「オルフェウスの窓」。黒い表紙に描かれた繊細で耽美な絵柄から、悲恋BLかと警戒しつつ読み始めました。結果は……。

悲恋じゃなかった!過去に哀しいエピソードもあったけど、基本的にほっこり可愛らしいBLでした。「ふ〜、勝ったぜ!」な気分です(笑)

前半は、二人が知り合って同居するようになり想いを交わすまで。一紫は過去の悪夢を乗り越えます。ここでハッピーエンドでも問題ないんですが、作者さんは世界を少し広げて、後半で一紫の父も救済しました。

二人は同じ哀しみ(父の出張時に外出した母が事故死、自宅にいた幼い一紫も衰弱死しかける)に囚われていました。一紫は和深によって、父は和深に救われた一紫のおかげで、つらいだけじゃく暖かい思い出を取り戻します。

後半の父のお相手が一紫を担当する精神科医じゃなかったのは、個人的には良かったかな。BL世界では、家族みんなでお相手が同性って珍しくないんですよね。でも悪夢から抜け出せないほど深く妻を愛してる人が、そう簡単に同性に気が向くとは思えないし。

描き下ろしは、社員旅行に行った二人のあれこれ。大部屋や宴会場でそれはイカンでしょう(笑)。同室のくぅちゃんが愚痴りながらみせる心配りは、それだけ一紫が愛されてるってことですね〜。いや、単に当てられたくないだけか……。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)幼い頃の記憶とひどい悪夢にうなされ、不眠症の一紫。しかし同僚の和深の低くて優しい声を聞いていたら不思議と眠気を誘われ…そのまま昏倒してしまった。自分が傍にいると一紫が深く眠れる事を知った和深は、なんと「一緒に暮らしますか! 」と言いだして!?三十路の男がお腹をポンポンされて寝かしつけられる奇妙な同居生活に一紫は申し訳なく思いつつも、和深の存在が大切なものになっていく。
(Amazon「内容紹介」より)

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