ケルベロス (クロスノベルス)
経済ヤクザ・織宮水樹(おりみやみずき)×刑事・瀬戸彰(せとあきら)

《感想》

私が買った紙版単行本裏表紙は、ブックカバー必須のがっつり肌色合体イラストでした。電子書籍だったらどうなってるのかな?裏表紙=中のカラーでもあるから、高速スワイプで通り抜けるとか(笑)

今回の主人公たちは、ヤクザ×刑事というBL界では鉄板な組み合わせです。そしてもちろん、主人公は受けの刑事。美人で周囲から浮いているというのも、お約束でしょう。

「身体で犯人を挙げるビッチ」と周囲から叩かれる彰ですが、これは優秀な彰に対する嫉妬の裏返し。昔の事件で身内であるはずの刑事に裏切られ、容疑者たちから集団レイプを受けた彰がそれでも事件を告発したことに対して、周囲は労りではなく見下すという最低の対応を返してきました。

傷ついてるときに悪意あるウソを広げられたら、人間不信になるのも当たり前。過去を引きずりながら、彰は一匹狼でも刑事を続けてきました。そんなある日、とある殺人事件の捜査でヤクザの織宮と知り合います。

織宮と彰の関係が、私好みのどストライクでしたね~。彰だけは特別だと繰り返す織宮と、言葉では抵抗してても心と身体は織宮に従ってしまう彰。織宮の彰特別扱いも、単に甘やかしたり保護するんじゃなくて、自分だけを刻み込んで従えるドSなんだけど大事なところは彰の心を優先してあげるという、奥深い愛情表現です。

彰みたいな鎧でガチガチに自分を固めたタイプは、織宮みたいにいきなり急所に切り込んでくる相手が良かったんでしょうね。今回彰がペアを組んだ気配りできる後輩だったら、少しずつ距離は縮まっただろうけど、過去の悪夢を乗り越えるまではいけなかったんじゃないかな。

彰が過去を乗り越えるための2人の出会いとエロがメインなので、殺人事件はスパイス的な扱いです。がっつりしたミステリーを期待してたら、ちょっと肩すかしかも。しかもお互いの立場は変わってないし、彰が慕っていて手のひら返しをされた先輩刑事も登場していません。これは続編あり?

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)身体で犯人を挙げるビッチ―ある事件のせいで、そう唾棄される美貌の刑事・瀬戸彰。だが彰は悪評など意に介さず独りで殺人事件の容疑者『肩に傷のある男』を追っていた。そして経済ヤクザの大物・織宮水樹に目星をつける。彰は男の身体に証拠を見つけるため単身事務所に乗り込むと裸になれと織宮に迫る。けれど男には鉄壁のアリバイがあった。「さあ、瀬戸刑事。覚悟はいいか」面白がるように低く囁く織宮に抱き辣められた彰は…!?
(Amazon「内容」より)

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