仕立て屋と坊ちゃん (GUSH COMICS)
良家御曹司・高宮秀一郎(たかみやしゅういちろう)× テーラー店主・片山彰(かたやまあきら)

《感想》

整って綺麗な線の絵に、なんとなくイギリスっぽい雰囲気が漂う表紙がいいですね〜。実際は思いっきり日本の話でしたが。初読み絵師さんと思ったら、初コミックスだそう。当然だわ(笑)。

オーダーメイドスーツ店のテーラーさんって、BLではちょいちょい見かけるご職業。男性2人が接近して時には体に触れることもあるから、妄想が広がりやすいんですよね。跪いて採寸する様子は従う側を連想させますが、仕事に対してはプライドが高い、ツンデレもしくは包容力抜群の大人なキャラが似合いそう。

今回の受けは前者、ツンデレさん。そんな受けに用意されたのは、育ちのいい素直な大型ワンコ攻めでした。秀一郎は7歳で片山に惚れてから、13年間想い続けてきました。大人になったと喜び勇んで告白したところ、片山の返事は「知ってるよ」で(笑)。

なんだかんだで体の関係は進みますが、コミックス1冊では秀一郎の望むような甘い関係にはなりませんでした。だって片山はかなり重度のツン。デレはごくわずかなんです。秀一郎の立場や片山のプライドを考えると、今後も簡単に恋人同士ってのは無さそう。

でも秀一郎のぶれない一途さに、片山の心が動いていることは間違いなくて。ひとっとびじゃなくて少しずつ関係が変化していく感じが好きだわぁ。この話、今後も続くのかな?ここで終わって今後を妄想するのも楽しそうです。でも本音は、続きが読みたい…(笑)。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「ずっと前から好きでした! 」「……知ってるよ?」
良家の御曹司・秀一郎には長年片想いをしている相手がいる。スーツのオーダーメイド店「テーラー片山」の店主であり、妙な色気の持ち主の片山 彰だ。年の差もあり、相手にして貰えるはずもなく…なんとか振り向いて貰おうと必死にアプローチするものの、軽くあしらわれるばかり。けれど口説き続けた甲斐あって、片山はカラダだけは許してくれるようになり――?純情な青年×手強い大人、難攻不落の恋。
(Amazon「内容紹介」より)

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