カラフルな君とモノクロな僕 (バーズコミックス リンクスコレクション)
美術専門学校生・八神一路(やがみいちろう)×下宿管理人・花乃木柾(はなのぎまさき)

《感想》

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近BL漫画の感想が続いてます。じっくりBL小説を読む時間が取れなくて、パパッと読める漫画ばっかりに。とにかく積読山を減らしたいのでしばらくは漫画優勢ですが、小説も読め次第アップするので、BL小説派の方はしばらくお待ちくださいね〜。

さて今日の感想は、デビュー作がとっても好みだったじゃのめさんのコミックス3作目です。表紙とタイトルを見れば、どっちが「君」=柾で「僕」=一路かは、一目瞭然ですね。一人称の一路だけが主人公というわけではなく、両方の目線から描かれています。

彼らは基本的な性格も、その身にまとった色と同じ。人見知りが激しく内にこもるタイプの一路は、誰も区別せずに柔軟に対応する柾に惹かれていきます。でも思い切って告白しようとした瞬間、やんわり拒絶されることに。

一路が真っ黒な服の下に激しい情熱を秘めているように、柾もカラフルな色の下には灰色な過去の想いを隠していました。頑固な二人がそれでも距離を縮めかけた時、柾の過去の元カレが突然やってきます。

極道一家の息子の元カレは、嫌なタイプに見えてそんな嫌な奴じゃありません。柾を取り戻そうと、一路にちょっとした嫌味やけん制はしますが、無理やりとか脅したりっていうのはナシ。ちゃんと柾の気持ちを理解して尊重します。これからの厳しいであろう人生、側で一緒に戦ってくれる人が見つかるといいですねぇ。

当て馬で終わった元カレのおかげ&下宿の住人たちの援護射撃もあり、二人は自分の本心を受け止めて伝えることができました。年齢も立場も違うから、描き下ろしみたいにすれ違うことはこれからもあるだろうけど、柾が一瞬垣間見えたずっと一緒の未来は、きっと来るんだろうな。

と、こんな感じで気持ちよく読み終えました。人当たりがいいけど経験を重ねてちょっぴり臆病になった大人と、大切なものには一直線な情熱青年のお話って好きなんですよ。自分はもう完全に大人側の思考だから、若い情熱がまぶしくキラキラ見えるんです。こういう本読んで、パワーもらって頑張るぞ〜(笑)。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)男だらけの下宿に入居した地味で根暗な美大生・八神一路は、自分とは正反対のド派手な管理人・柾のことが何故か気になり…。
(Amazon「内容紹介」より)

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