群青に染まる (バーズコミックス リンクスコレクション)
高校生・矢野爽太郎(やのそうたろう)×高校臨時教師・菅理人(すがりひと) 表題カップルほか
※表題シリーズ+短編1作です。

《感想》

リーマンシリーズが楽しくて面白かった鮫沢さんの、学生×教師モノです。淡い色調の表紙に「もしかして切ない系?」って思って、買ったはいいけど積読山行きに。年末まで忙しくて、気持ちに余裕がなかったんですよ。で、ちょっとだけ復活したので、いざ挑戦です。

結論から言うと、余計な心配しないでとっとと読んどけばよかった…。大人と子供、それぞれの立場で切なくなったり悩んだりすることはありますが、そこで止まっちゃわないのが鮫沢キャラのイイところ。変にウジウジしないキャラ達は、ちゃんと言葉で伝えて態度にして、一生懸命恋してます。

それぞれが主人公になった話が収録されているので、それぞれが恋に落ちる瞬間が描かれてます。センセーが先だったんですねえ。でも立場上、いきなりは攻めません。密かにチャンスを狙ってたって感じ。それでも爽太郎が反応しなかったら、何にも始まらなかったんじゃないかな。

合間にちゃんと笑えるシーンがあるのも、高ポイントですね〜。描き下ろしの、徹夜の妙なハイテンションは自分も経験があるだけに大爆笑。菅の周囲の大学関係者もみんな大人(というかマニア)の反応で、二人の関係よりも矢野が作る城フィギュアのほうが気になってるし(笑)。やっぱりBLに(笑)は大切ですよ、うんうん。

同時収録作も学生モノで、今回は学校がテーマでした。会社員の次は学校ということは、今度はどんなテーマなんでしょうね。個人的には、オヤジBLが読んでみたいかも。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)高校生の爽太郎は、臨時教師として赴任してきた管との出会いにより、はじめて他人を「知りたい」という気持ちを覚えはじめ…。
(Amazon「内容紹介」より)

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