狼コーチの桃色レッスン (オークラコミックス)
人気タレント・眞野流星(まのりゅうせい)×新人タレント・八千草碧(やちぐさみどり)
《感想》
鈴原ひろのさんの、久しぶりの新刊ですね〜。タイトルから、エロエロお気楽BLを予想して購入。内容はしっかりしててテンポよく読みやすく、基本明るめで重すぎないという、今の私の気分にピッタリでした。
実際に読んでみると、思ったよりエロは控えめ。流星は確かにシモがだらしないタイプなんですが、基本の相手は女の子。重度の人見知りでやる気がなさそうに見える碧の態度に、ちょっぴり嫌がらせやリラックスさせるために、キスしたり触ったりしてたんです。
一方の碧は人見知りの緊張からどもる癖があり、人前に出ることには消極的でした。でも自分を変えたい気持ちは強くあって、そんな気持ちを笑わずにフォローして背中を後押ししてくれたのが、流星でした。憧れの存在に自分を否定されないって、すごく心強いことなんです。
レッスンのために一緒に過ごすうちに、流星は、碧の人見知りの隙間から垣間見える真面目さや素直さに本気で惹かれるように。流星も元々面倒見が良くて仕事に真面目なタイプだから、波長が合ったんでしょうね。冒頭のチャラサはすっかり消えて、どんどん二人の間は急接近します。
この後は、二人の親密さに嫉妬した当て馬が碧に嫌がらせして、これをきっかけに流星が告白してお付き合いがスタートで、連載分は終了。描き下ろしは、真面目で恋に慣れていない碧が、流星の本音にやっと自分の想いを告げます。ここまで含めてハッピーエンドって感じなので、私としては単行本で読むことをおススメします。