一人の夜には側にいて (B-PRINCE文庫)
死神・深淵(しんえん)×大学生・坂城槐(さかしろえんじゅ)

《感想》

人外BLです。表紙の絵からは、チャイニーズマフィアを想像してました(笑)。死神といってもまったく怖くないので、苦手な人もご安心ください。

今回の一押しは、謎の落書きネコのような生き物・クロ。文章を読んで真っ先にイメージしたのは、某地獄が舞台の漫画で主人公の天敵が描く謎の生物でした。今回の絵師さんのイラストでは、もっと可愛らしい感じですね。作者の久火崎さんのイラストは却下されたそうで(笑)、残念。見たかったなぁ。

クロの正体は、カンのいい人ならすぐに気づきます。私は…最後まで判りませんでした(笑)。だってあの歯切れのいい江戸っ子っぽいしゃべり方や笑い方が、結びつかなかったんですよ。受けのネガティブな気持ちを引き上げるために、明るい部分が強調されてたのかも。

そんなクロの作者で主人公の槐は、家族を失い、知らない女性に抱きかかえられて海を一日漂うという辛く悲惨な体験をしました。しかもその女性はすでに死んでいたから、人との接触が怖くなる後遺症がでても当然で。周囲にうまく伝えられずからかわれたり悩んだ結果、人との深いかかわりを避けるようになっています。

でもやっぱり寂しんですよね。トラブルに悩んだ槐が呟いた「死んだほうが…」に反応して現れたのが、深淵です。海難事故で本当は槐が死ぬはずだったのに間違えて一緒にいた女性の魂を取ってしまい、女性が願った「助けた子供が幸せに生きる」を叶えるためにやってきました。

深淵にもある事情があって完全な状態ではないんですが、彼なりに色々頑張ってくれます。そんな深淵が本来の自分に戻ったら…それは槐にとって嬉しいばかりの結末でした。今までいろんなことがマイナスの方向に動いていたけど、人間関係って鏡のような部分も多いから、槐の気持ちが変わったことでこれから前向きに過ごしていけそう。頑張れ〜。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)事故の影響から他人と接触することができない槐のもとへ、突然黒衣の美青年が現れた!深淵と名乗る彼の正体は死神で、過去の事故に手違いが起き、その補償として「槐を幸せにするため」地上へやって来たというのだが!?初めは迷惑でしかなかった深淵の優しさが、やがて頑なな槐の心を少しずつほぐしてゆく。身体で愛し合う悦びを教えられ、触れ合う幸福を知った槐は、深淵自身もまた欠けた何かを求めていると気づいて…。
(Amazon「内容」より)

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