煉獄の黒薔薇 (二見書房 シャレード文庫)
悪魔・ガルバスディアス×修道士・ルカ

《感想》

モフモフと並んで大好きなテーマ、「人外」が登場するBLです。メインカップルは共に旅立ち悪役には制裁が下るという私好みの展開で、最後まで楽しく読めました。宮本れんさんって、初読みだったんですよね。他の作品もチェックしてみようかな。

ルカがとにかく可哀想なんですよ。最低から抜け出したいと思わず願った結果、悪魔に呪われて不死という更にどん底な状態に落ちてしまいます。悪魔憑きと言われなんども殺されて死ねず狂いかけた時に出会ったのが、現在仕える司祭・オルマンでした。

自分を必要としてくれるたった一人だから、ルカにとってオルマンは絶対。まさに盲信してます。でもオルマンにとって、ルカは悪魔を呼び出すのに都合のいい生贄でしかありません。ある日の儀式で呼び出されたのが、ガルバスです。

ガルバスは、昔は暴虐の限りをつくして恐れられている悪魔のはず。なのにルカに対しては、最初から優しいというか悪魔っぽさが控えめです。もちろん脅してヤッちゃったりしてますが、そのせいでルカの精神と同化して闇の深さに驚き、かえってルカ個人に対する興味を深めてしまうというミイラ取りな状態に。自分の体に傷を作ってまで、ルカの呪いを解いちゃいます。

呪いを解かれ日々の営みが必要になったタイミングでオルマンの本心を知り、ルカは人間性も取り戻します。絶望したルカに黙って助けの手を差し伸べたのは、ガルバスでした。あとは一気にハッピーエンド…なんてわけもなく。ルカは頑固で、ガルバスは意地っ張りですから。でもやっと最後にルカを失いそうになってガルバスは行動し、ルカもすべてを捨ててガルバスと永遠に生きる選択をしました。

他人はどうでもいいけど特定の相手=ルカだけは特別っていうのがね〜、私の好みど真ん中なキャラなんですよ。そんなガルバスの死神セトへの借りとか、悪魔に堕ちたきかっけとか、まだまだネタはありそう。ルカに呪いをかけたのも別の悪魔だし、もしかしてシリーズ化するかも?

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)司祭の儀式失敗により悪魔ガルバスの召還者となってしまった修道士のルカ。望みを言えばガルバスは去る。しかしある秘密を抱えたルカはおよそ人間らしい感情の機微を持ち合わせていなかった。犯せば喘ぐが、あるのは卑俗な司祭に対する盲信のみ。言い知れぬ苛立ちに囚われたガルバスは、身体の一部を代償に禁じ手を使う。頑なな修道士を縋らせ、欲望に逆らえなくさせるために―。
(Amazon「内容」より)

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