もふもふしたくば嫁になれ (角川ルビー文庫)
大神・狼(ろう)×アルバイト・塚守藤(つかもりふじ)

《感想》

モフモフ好きを間違いなく狙ったタイトルをつけた制作サイドの思惑に、まんまと乗せられてみました(笑)。しかもみろくことこさんのイラストなんて、セッティングが整いすぎですよ〜。

期待通りに、夏に読んだら暑苦しかったくらいモフモフ描写は満載です。狼だけじゃなく大量のオコジョも登場して、シーンを妄想するだけでうらやましいこと限りなし。ケモ耳だけじゃなくて本来の姿が多いのも、個人的には大歓迎ですねぇ。

で、モフモフで満足した結果、BLのラブやそのほかの部分をするっと読み流してしまいました…(笑)。前菜が好みすぎて、メインディッシュの印象がうすくなっちゃった感じです。話自体がしっかりまとまってて読みやすいからこそなんですけどね。

なぜ藤がモフモフフェチかつ動物に好かれるのか、村の人がとても親切なのか、両親が村を敬遠する理由などなど、いろんな伏線は基本的にすっきり回収。隣の神さまが藤にちょっかいを出してきた理由も、「共有」が神さまにとっては大原則だから。博愛な神さまならではの理由に、納得です。

唯一残ったのが、藤の寿命で消滅するつもりでいるロウの跡継ぎ問題でしょうか。これは、続編ありかも。それとも今回当て馬ならぬ当て神で頑張った致し神・オコジョが主人公の、リンク作になるのかな。出たら…たぶん買ってることでしょう。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)もふもふ好きの青年・塚守藤は、入院中の祖父の代わりに狼を祀る塚の世話をするため、田舎で暮らすことに。そこで村の少年が濁流に流されそうな場面に遭遇した藤は、突然現れた神の化身といわれる銀狼に、少年の命と引き換えに身を捧げることを約束する。夢かと思っていた藤だが、その後、早速家に現れた銀狼は、目の前で「ロウ」と名乗る銀髪の美丈夫に変身!?味見と称して藤の体を舐めまわしてきたり、居丈高に居座って神獣たちの縄張り争いに藤を巻き込んだりして…!?
(Amazon「内容」より)

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