思春期ブラッド・モンスター (ビーボーイコミックス)
吸血鬼・夜野真二(やのしんじ)×資産家子息・緋田茜(ひだあかね) 表題カップルほか
表題中編+シリーズ短編集です。既刊感想はこちら→「ラジカル・ブラッド・モンスター」「ラジカル・ブラッド・モンスター 2nd」
《感想》
前作でいったん完結していたので、3冊目がこんなに早く出るとは思ってませんでした。嬉しいですね〜。
コミックスの半分ぐらいは、表題作。新たな吸血鬼と人間が主人公です。前作の人間もSランクという希少な血液の持ち主でしたが、今回はもっと特別な2億人に一人の血「稀血(まれけつ)」の持ち主でしかも大手会社の跡取り。常に配下の吸血鬼にガードされているせいで周囲に噂をたてられ、遠巻きにされて寂しい思いをしています。
そんな茜が中学進学&一人暮らしすることになり、新たなお世話係になったのが真二で。この二人が身分違いを乗り越えて…な訳ですが、その解決方法が「緋田パパに弟をねだる」というなかなかの力技。そこまでの展開がしっとりしてたから、びっくりなオチでした。
茜が中学生だからか、エロシーンはとっても控え目。可愛いキス程度です。昔だったら物足りなく感じたかもしれないけど、最近はこういうのもアリだなぁって思うようになりました。ほのぼのBLの味が解るお年頃ってことでしょうか(笑)。
シリーズ短編は、前作までの登場人物その後です。メインのケイト×友一はもちろん(ただし超短編)、友一の担当編集×元吸血鬼のパートナー、ケイトに返り討ちされた吸血鬼×ケイトの自称元パートナーと、オールスターが勢ぞろい。みんなそれぞれ幸せを掴んだようで、よかったわぁ。
ラストのシリーズと関係ない短編は、本編もかわいいけど、個人的にお子様の顔がツボでした。幼稚園時代に婚姻届をせまって書いてもらえた時の笑顔とか、砂場で黙々と姫路城を作ってドン引きされて焦る顔とか。ちびキャラBLブームが本格的に来てほしいと心底思う、今日この頃です(笑)。