ツンデレ保父さんの傲慢彼氏 (ビーボーイコミックスデラックス)
会社員・西将吾(にししょうご)×幼稚園教諭・白原祐(しらはらゆう)

《感想》

春野アヒルさんと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、「トラさんと狼さんシリーズ」。トラさんの腹黒純情っぷりと狼さんのツンデレぶりは、本当に大好物ですね〜。先月末には、トラさんが子供時代の新刊ちびトラさんの大冒険」も出ました。未読積読山を消化中で新作を読むのはお預けしてるので、そちらはまた後日。今日は、やっぱり腹黒×ツンデレと見せかけて実はツンデレ×ちょいツンデレ、が主人公の話です。

この作品、連載中は「大事だから仕方ない」という、将吾目線?のタイトルでした。でも↑にも書いたように、将吾は傲慢というよりツンデレっていったほうが近いかも。確かに祐には内緒で色々進めちゃいますが、すべては祐と離れたくないがため。好きって一言伝えるのにも大騒ぎして、逆に祐から言われたら泣いたりと、祐に対してはものすごく可愛いんです。

そもそも別れたのも、祐が別の女性を好きだと勘違いしたからでした。自由にしてあげなきゃ、と思い込んだ結果なんです。でも祐がその女性を見て赤面していた理由は、将吾と同じ場所にあるホクロが夜のアレコレを連想させるから。そう、この二人は別れて5年経ってもお互いに忘れられないほど想い合ってたんです。ものすご〜く遠回りした結果が、将吾の今の強引な努力につながってるわけですねぇ。

子持ちBLの設定を生かして、自分が受け持つ園児で将吾の息子・大樹に祐が嫉妬する話もあります。子持ちBLの子供って、超素直で可愛いか愛情不足な問題児、という両極端が多いんですが、今回は元気なごく普通の子。離婚してても両親が一番なのは当たり前で、祐も頭では理解してるけど心は疎外感を感じちゃうんですよ。そんな悩みから祐を解放してくれたのも、やっぱり将吾と大樹でした。

描き下ろしは、10年後。大樹は高校1年生に、主人公二人(特に将吾)はアラフォーになっても変わらずお盛ん(笑)で、3人で一緒に暮らしているようです。将吾が見た老後の夢の話&Hで最後を締めるという、とっても優しいラストに大満足。共白髪じゃなくて共茶碗蒸しって素敵ですねぇ。なんだか茶碗蒸しが食べたくなってきた〜。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)子供に大人気の幼稚園教諭・祐が5年ぶりに再会した元カレは…教え子の父親だった!!バツイチ子持ちになってたのに相変わらず強引で、あっという間にベッドイン→同棲に持ち込まれ―!?ヤルことヤっても素直になれない、嫉妬まみれのケンカップルの、ほだされ純愛ラブ! 。11年後の息子のイケメン成長ぶりも堪能できる濃厚描きおろし付き!!
(Amazon「内容紹介」より)

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