お稲荷様のおねだり (クロスノベルス)
稲荷神・翡翠(ひすい)×喫茶店オーナー・釘丸誠一郎(くぎまるせいいちろう)

《感想》

「火崎さん+モフモフ」という、個人的には好物てんこ盛りのゴールデンな1冊です。これは買わなきゃ〜と早いうちに購入したのに、発売からもう3か月ほど経ってしまいました…。なんとか読書時間を作って読んだら思っていた以上にさくっと読めて、火崎作品とは波長が合うんだなぁと再認識。私の「BL読みたい気持ち」を、気持ちよ~く刺激してくれました。

火崎作品定番の一人称、今回は誠一郎目線です。亡き祖父が経営していた古い喫茶店を継いだけど、立地が悪く少ない客足に悩んでいました。そこへもってきてプリンの食い逃げ…と思ったら、なんと正体は隣の社のお稲荷狐。店を流行らせる代わりに、貢物プリン(笑)を要求してきます。

誠一郎がね〜、とっても私好みの性格してるんですよ。決断力と実行力と冷静さがあって、おまけに柔軟な思考の持ち主で。翡翠が本当に人外と認めてからも、家賃を要求してみたり理由のない貢物は拒否したり、対等に渡り合ってます。年齢の割に大金持ってたり度胸がありますが、今は若くから起業して稼いでる人も増えてきたから、違和感はそれほど無いかな。

神と人ということで、そう簡単に両想いにはなりません。誠一郎はなかなか自分の気持ちに気づかないし、翡翠と自分の感覚のズレも解っていません。人間が神さまの思考なんて知るわけないから、当たり前と言えば当たり前なんだけど。このままのんびり進むはずもなく、当て馬というか土地の再開発をもくろむ一人の暴走バカ息子によって事態はいっきに動きます。

このバカ息子が今回一番よくわからないキャラでしたね〜。一人で妄想膨らませて突っ走って切れて、誠一郎を脅す手段として暴行しようとした、社会人としてありえない無茶苦茶な人なんです。ここまで極端な性格じゃなくてもよかったんじゃないかなぁ。それまでの展開からしてもちょっと違和感が残りました。

恒例の後書き後日談によると、眷属子ぎつねがいるそうで気になりますね〜。例えば主人公二人が甘々になって翡翠にかまってもらえず拗ねた子ぎつねが、誠一郎の友人社長が喫茶店のそばに建てた支社に家出して騒動&恋に落ちるとか。そんな続編があったら、読みたいわぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「お前を守ってやるから、今日から俺を奉れ」お稲荷様が祀られた小さな祠のある古い喫茶店―そこは亡き祖父の思い出が残る大切な場所。だが会社を辞め、その店を継いだ誠一郎は、予想以上の厳しい経営に青ざめていた。打開策もないまま開店休業が続くある夜、ようやく訪れた客は、長髪・着流しの怪しい男。しかも無銭飲食した挙げ句、また明日も来てやるという。あまりの傲慢発言に憤る誠一郎だったが、更にその男・翡翠が告げたのはとんでもない秘密で―!?トナリの神様×喫茶店オーナーのミラクルラブ。
(Amazon「内容」より)

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