GURI+GURA (ビーボーイコミックスデラックス)
刑事・アイザック=グラン×刑事・亜久里勇人(あぐりゆうと)
《感想》
うぉ〜!真東さんの新作BLなんて、いったい何年ぶりでしょうか…。しかも大好きな「FAKE」シリーズと同じNYの刑事設定に興奮して、当ブログとしては珍しく感想を即アップしちゃいました。かなりヒイキ目感想ですが、それぐらい嬉しいってことで許してください(笑)。
舞台はパラレルな世界。身体能力の一部がずば抜けたegg(エッグ)と呼ばれる人々が多く暮らしているニューヨークです。その能力のために迫害されたegg達が多く禁猟区もあり、主人公二人はegg絡みの事件を専門に取り扱う部署に所属しています。
今回は事件が2つあり、一応の解決はしています。でも事件は裏でつながっていそうで、本来の黒幕や目的はまったく不明。みんな何かしらの事情をまだ隠している謎だらけ状態で今回は終わりました。主要登場人物紹介を兼ねたプロローグ、といったところでしょうか。そう、タイトルに巻数はないけど、続き物なんです。
作品世界の説明など読んでいくうちに明かされるネタが多いので、最初だけ読んで「わかりにくい」って思う方もいるかもしれませんね〜。エロもチュー程度で、濃厚エロも珍しくないビーボーイレーベルとしては、異色かも。でもこのちょっぴりハードな世界、私は嫌いじゃありません。というか好きかな。
アイザックは「FAKE」のディーと似た、感情を隠さないタイプ。ゲイを公言して亜久里にガンガンアプローチをかけてきますが、どこまで本気なのかはまだ疑問ですねぇ。目が異常に良いeggでもあります。egg系ギャングとは何か過去がありそう。
相方の亜久里は、超綺麗好きの几帳面タイプ。触れた人やモノの記憶が見える特殊能力があり、普段は手袋でセーブしています。けれどアイザックは「二人の時は手袋はいらない」と、能力ごと亜久里を受け入れます。こんなこと言われたら亜久里だって一気に…なんてことはなく、まずは相棒ポジションに落ち着きました。
ほかにも真東さんの作品には元気でおちゃめな子どもや女性キャラがよく登場していて、今回ももれなく脇を固めています。いい感じに二人の背中を押してくれそうで(一部は邪魔しそうだけど・笑)、今後の活躍を期待したいところ。あ〜早く続き読みたい…。
リブレ出版 2014-05-10