記憶喪失男拾いました ~フェロモン探偵受難の日々~ (講談社X文庫―ホワイトハート)
行き倒れ・如月雪也(きさらぎゆきや)×探偵・夏川映(なつかわあきら)

《感想》

昨日に引き続き、当ブログに初登場の作家さんです。といっても新人さんではなくて、みなさんご存じのとおりBL小説だけでなくゲームでも活躍されてます。私もBL小説は何冊か読んでますが、どうも最初の兄弟物のほの暗くて重い印象が強すぎて。重いものが抱えられないオバちゃんな私には、うまく感想がまとめられなかったんです。

そんな私に配慮していただいた…わけはもちろんないけど(笑)、最近はコミカル要素がふんだんに取り入れられた作品も発表されるように。読みやすい=感想が書きやすいということで、今回の初感想となりました。上手い感想じゃないけど、そこは見逃してください〜。

主人公の映は、才能あふれるビッチな探偵。といっても職業の能力が高いわけではなく、両親から日本画を描く才能と琴を弾く才能、それもトップレベルを受け継いでいます。けれど本人は努力せずに与えられる賞賛が怖くなり、そのた諸々の事情もあって実家を飛び出し、現在の仕事を始めました。

そんな映にはあと2つ才能があり、1つは他人を性的な意味で引き寄せてしまうこと。残りの1つは、本人の希望とは関係なくトラブルに巻き込まれてしまうということ。どちらかひとつならまだしも、探偵という職業を考えるとありがた迷惑な才能もセットで持っていました。その才能が引き寄せた(?)のが、今回出会う雪也です。

今回はシリーズの初回、ということで二人が出会って事件があって記憶も戻ってパートナーのような関係に落ち着くところまで。恋人っていうには映の気持ちが固まってないし、パートナーというには甘いし、この二人の関係の変化も今後のお楽しみのようです。

二人の過去については、それぞれ複雑そう。今回はかなりヘビーな映の過去がチラチラ明かされています。他にも家族絡みのネタもありそうだし。ラストで探偵事務所を覗いていたのは、それぞれの身内なのかな。そんな彼らの出番も次回以降へ持ち越しです。

そいうことで、まだまだ伏線たっぷりの本シリーズ。今後の期待と変わらないエロシーンの激しさに敬意を表して、★4つとさせていただきました。痛さは辛さはやや控えめでコミカル多めの今の路線を、今後もキープしてくださいね〜。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)絵を描けば数千万で売れ、琴の腕も師範以上。なのにゆるい探偵稼業の夏川映は、無自覚な色気が妙な男と事件を引き寄せまくってしまう超トラブル体質。その雪の日も、倒れていた記憶喪失の男を拾ってしまう。男前だがヘンな言動をする彼を面白がり、よせばいいのに助手に採用。しかしその過剰な色気はノーマルなはずの記憶喪失男にも強烈に作用して…!?謎の男前と美形探偵のエロスMAXコメディ!
(Amazon「内容」より)

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