ウブで悪いか (ガッシュ文庫)

会社員・村雨日立(むらさめひだち)×小説家・桐谷笑也(きりたにえみや)

《感想》

火崎作品では珍しい、アラフォーオヤジ達が主人公のBLです。しかも攻めがスーパースペックじゃないのも、あまり見かけない設定ですねぇ。とはいえ40歳で部長だから、並レベルってこともありませんが。ウブなのは受け攻め、いったいどっち?

と思いながら、読み始めました。結論から言うと、どっちもどっち。若くないからこそ色んなことに慎重になっちゃうその気持ち、私にもよ〜くよ〜く解ります(笑)。失敗した後に立ち直る体力・気力がなくなってきちゃうんですよねぇ。

お気に入りのバーで知り合って、じりじりと距離を縮めていく様子が丁寧に書かれています。当たって砕ける勇気はないけど策を練る知恵はあるから、小細工したり。下手したら逆効果ですが、今回は上手くいきました。

話の中盤あたりで両想いになったので、後は焼きもちやすれ違いかと思ったら。攻めの村雨が桐谷の華やかな世界に臆してしまう、というこれまた火崎作品ではちょっと見ない展開に。離れないように頑張ったのは、桐谷でした。ここ一発でぐいぐい押す受けって大好物なんです、私。

だからコトが済んでしっかり心も体もつながった後に、村雨が愛を告げるのに「一度だけいってやる」と上から目線なのは許せません(笑)。そういうセリフは、男気を見せた桐谷にこそいう権利があると思うんですよ。キャラ的に言わないでしょうけどね。

イラストは、設定よりもちょっと若い感じ。中年以上の場合、お顔に年齢が表れてるほうが私は好みですね。こけた頬とか眉間や目じりの皺とか。いつまでも若々しい人にも憧れますが、年齢相応に渋く年を取ってる人もかっこいいもんです。

恒例の後書きその後では、二人とも今後も初々しいままのようです。個人的にはおそろいのパジャマネタが読みたいかな。色違いで買って、結局は一組の上と下をそれぞれ着ているという甘々オチを想像しちゃいました。ごちそうさま〜(笑)。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)もう、情熱的な恋愛をする体力も精力もない―そんな想いでいた40代の村雨は、とあるバーの常連客・桐谷に恋をしてしまった。小綺麗で、優しい微笑みが魅力の小説家である彼。若くもないし、なにより男だ。わざわざ面倒ごとを増やしたくない。でも、桐谷が欲しい。村雨は、恥を忍んでゲイの部下に恋愛相談したり、身体改造のためにジムに通ってみたりと奔走し、ようやく桐谷とふたりきりの甘い夜を手にした…はずが、慎重になりすぎてどうもうまくいかず―?
(Amazon「内容紹介」より)

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