捨て猫理髪店 (クロスノベルス)
暴力団若頭・熊谷侑士(くまがいゆうし)×ヘアサロン経営・猫田真央(ねこたまお)
《感想》
いよいよ年末モードも最終段階に突入しました。アレもコレもまだまだ終わってなくて、なかなか落ち着いてBLが読めません…。ま、毎年のことなんですけどね(笑)。そういうわけで、今日はちょっぴり簡単モードでいきますよ〜。
表紙からは普通のBLだと思ってたんですが、ひっくり返して裏表紙を見たら、なんとケモ耳が。中のカラーイラストをチェックすると、なんと尻尾まであるじゃないですか。これは人外モフモフだったのか、と期待して読みはじめました。
主人公達はもちろん、真央に店を譲った前オーナーは猿渡、当て馬は大河(たいが)、真央を裏切った相手は雉間(きじま)など、名前に動物がでてきます。だからてっきり人外だと信じたのに、なんと夢オチでした!そうきたか…。
主人公・真央は子供の頃に両親に捨てられ、その後施設で出会った相手に信頼を裏切られ、人と深くかかわることを避けるようになりました。ひっそり生きるつもりの猫田ですが、ある日店を訪れた熊谷のことは、なぜか気になります。
当て馬や元恋人も絡み、襲われて薬を盛られて店を焼かれてすったもんだの末に真央が心底から求めたのは、熊谷でした。彼の職業については今回はワンタッチ程度。もし続きがあるなら、大きなポイントになるんでしょう。
いわゆる定番BL的な展開なので、正直なところすごく印象に残るかといわれれば、微妙。強い人間が特定の人物には弱いっていう設定は好きなんだけど、好きなだけに多く読んでてハードルが上がっちゃうんですよねぇ。
そうそう、真央に関わる主要人物でただ一人、商店街の組合会長・和瀬だけは動物じゃありませんでした。何か伏線があるんでしょうか?逆に気になる〜。
笠倉出版社 2013-11-11