奈落何処絵巻(ならくいずこえまき/通常版)あなたのためならどこまでも 平安調スペシャル (花音コミックス)
エセ陰陽師・七海洋一(ななつみのひろかず)×左近衛将曹・高千穂巧(たかいちほのたくみ)
※短編シリーズ集です。既刊感想はこちら→「あなたのためならどこまでも

《感想》

今月の一.二位を争うお楽しみ、中村さんの新作BLです!カレンダー付とどちらを購入するかとっても迷いましたが、お財布と向き合った結果、3秒で「通常版」を選択しました(笑)。10月の新刊ラッシュにも備えないといけないしね〜。

前作と同じ背表紙、明るいブルーに白抜きのタイトルに、期待感が高まります。さっそく読み始めたところ、冒頭の作品解説っぽい七海のセリフに、「あれ、この平安調スペシャルって前にもあったっけ?」となり、まずは前作の復習から始めることに。

確かに、巻末の描き下ろしにありました。許婚を寝所に入れないお姫様の様子を探ろうと二人で長持ちに入ってるうちに、いちゃこらタイムに突入。盛り上がって思わず外に転がり出たら、お姫様も女房とイイ感じだった、という話。いつもながらすっかり忘れてましたよ。私のような読者を見越しての、冒頭の七海の説明ゼリフだったんですねぇ(笑)。

復習も終わって、めでたく新作読書を開始しました。平安時代のパラレル設定の短編が4作、雑誌の付録小冊子に収録された本編番外編が2作、そして平安時代パラレルの猫耳描き下ろしが1作収録されています。まるっと、七海×高千穂コンビです。

基本の展開は、陰陽師をイメージさせる(?)「オンミュージック」という屋号を掲げる七海と、そんな彼を注意しようとしていつも巻き込まれるお人良しの高千穂の、どたばたラブコメ。BL的な企画をこなすという裏テーマがあるそうで、女装、妊娠、猫耳、複数、乳首、触手、が本作には盛り込まれています(※すべて高千穂が被験者・笑)。

個人的に一番楽しかったのは、1話目の女装&妊娠かな。まん丸なアレがお相手で、生まれた子供はキラキラだなんて、読んでる途中は想像もしてませんでした。しかもキラキラは3話目にも複数で再登場。見た目はイケメンで大きいのに、おたあさま(母)恋し、なんです。おもうさま(父)も擬人化すると、どうなるんでしょう。今後も彼らは出てきそうな気配が、というかぜひ登場していただきたいですねぇ。

二人ががっつりイタシてるシーンはありません。本来なら、BL初心者さんにもオススメ、と言いたいところなんですが、程好い加減でお色気シーンはあって。また長髪の高千穂が色っぽいんですよ〜。さすが中村さん、です。

全体的にコミカルで期待通りの内容ですが、七海の過去や、晴明が示唆した七海の今後など、単に明るいだけでは済まなそうな伏線もちらほら。高千穂の「人は生来白くて美しいからこそ、強い黒に惹かれる」っていうのは、なんとも深い表現です。相手を正すのではなく「行かないで」とお願いするのみ、と高千穂はいいますが、純粋で真っ直ぐな願いだからこそ黒に勝るんじゃないかな。

まだ連載は続いてるので、今後がとっても気になります。来年中に読めるといいなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)マジメで堅物な都の役人左近衛将曹・高千穂巧(さこんえのしょうそう・たかいちほのたくみ)は自分をクドきまくるお騒がせエセ陰陽師・七海洋一(おんみょうじ・ななつみのひろかず)を放っておけず、妖絡(あやかしがら)みの事件に首を突っ込むハメになってしまった! ところがスケベな七海はスキあらばムフフな状況に持ち込もうとして★★★
(Amazon「内容紹介」より)

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
応援ポチよろしくお願いします