nez[ネ] Sweet Smell (SHYノベルス304)
社員・鷹目兆(たかめきざし)×相性診断サービス会社経営・燕千里(つばくらちり)
※シリーズ物です。既刊感想はコチラ→「nez[ネ]

《感想》

前作表紙では、にらみ合ってた2人。今回は背中合わせながら、ぐぐっと距離が近づきました。ということは作中でも一気に…なんてことはありません。シリーズ物ですからね〜。3歩進んで2歩下がるって感じかな。

前作と同様に、主人公2人の目線が章ごとに交代し、燕は一人称、鷹目は三人称と使い分けられています。メインの事件は、婿探しをするぽやぽや娘のサポートから発展した、DVが絡む内容です。

する側される側、そして傍で全てを見ていた息子と、そんな子供を守ろうとする叔父。それぞれに複雑な想いをかかえていました。もちろん悪いのは暴力を振るっていた父親なんだけど、単に悪と言い切れるほど内面が真っ黒でもなさそうだし。母親がそうだったように、自分の弱さを認めて外部に助けを求めていれば、きっと違った結末だったんでしょうね。

そして事件と平行して、謎の人物が動き始めます。こちらはまだ詳細は謎のまま、でも千里の過去に深くかかわる人物のようで。大鳥兄妹の様子からすると最悪で強大な敵らしく、今後が気になります。

そしてそして。肝心の2人の仲は、それなりに前進しました。鷹目はどさくさまぎれながら千里が気になると叫び、ベッドへのお誘いも千里の同意の上で。しかも夜明けのコーヒーならぬモーニングセットを一緒に食べてます。次回は、どれぐらい進むかな。

ということで、今回は嵐の前の静けさ展開。次号からはががっと動いて欲しいですね〜。でもできれば、この後どーなるのってところで「待て!次回」な終わり方は避けてほしいもんです。連載漫画と違って、小説は次がいつ出るか判らなくて、待つのが大変ですから(笑)。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)犬並みに鼻が利き、女の子が大好きな燕 千里と、俺様でエリートで神経質で潔癖性の鷹目 兆。噛み合わないふたりがコンビを組むのは、相性診断会社CASだ。どちらも大嫌いなタイプのはずなのに、勢いで寝たふたりの相性は最高で、お互いの記憶にあの夜が残っていた。身体の相性はいい、けど、それだけだ。同じ過ちは繰り返さない。そう思っているのに、あいつのことが気になってしょうがない・・・! もう一度確認したくてしょうがない!?そんなとき、CASに『王子様探し』の依頼が入って!?
(Amazon「内容紹介」より)

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