坊主かわいや袈裟までいとし 1 (花丸コミックス・プレミアム)
美容師・矢倉弥六(やくらみろく)×僧侶・本池大円(もといけだいまる)

《感想》

か、可愛い〜!!まさにマルコメくんです。こんな可愛い生き物がいたら、ぐりぐりしたくなるのも当然ってもんです。まだちゃんとキスもしてないから、上の組み合わせは予想だけど、まさか大円が攻めるなんてことはない…ハズ(笑)。

カバー下の大円が、これまた激ぷりてぃなんですよ〜。ハスのお花に載っかって流れてるだけの絵なんですが、くるくる回ってまるで遊園地のコーヒーカップみたい。これストラップにならないかなぁ。

大円が弥六と出会ったのは、12歳のとき。お坊さんの資格を取るために行った道場で一緒になりました。修行は10日間で終わり、お互いの連絡先を聞くこともなく別れたので、その後はまったく消息を聞くこともなく過ごしてきました。それでも大円にとっては特別な思い出で、「お寺を継いだら坊主頭にする」約束を果たすために、ヘアサロンを訪れます。

そこで担当になった美容師から「理容師じゃないと剃れない」と聞かされ、仕方なくバリカンカットをしてもらおうと思ったら。なんとそのカッコいい美容師こそ、忘れられない相手・弥六でした。こうして二人は運命の再会を果たします。

修行のときに相手に特別な感情を持ったのは、弥六も同じ。ただ大円は可愛い初恋だったのに対し、体格も良かった弥六が感じたのは、体の変化を伴うもので。しかもそれは弥六にとって初めての行為でした。そんな自分に弥六は戸惑い、別れるときに大円の連絡先を聞くこともできなかったんです。この事情は、描き下ろしで明かされてます。

今回はまだ恋は準備運動程度です。弥六はともかく大円はまだはっきり自覚してないし、弥六の職場恋愛彼女との別れ話も完全には決着してないし。それ以外にも、大円の父も昔の夢がらみでいろいろあるし、何より弥六が僧侶の夢を捨てた理由も、両親の離婚以外は詳しくは明かされないまま。続きが気になります。

基本的にコミカルなので、読みやすくていいですねぇ。人気シリーズ「兎オトコ虎オトコ」に近い感じかな。今後話が進むにしたがってドロドロもあるかもしれないけど、きっと後引く重さにはなりえないはず。なんたって大円の可愛さは無敵レベルですから。

★5じゃないのは今回はまだ話は始まったばかりで、伏線が散らされただけだから。今後の展開次第でさくっと★が追加になるのは間違いなし。でもまずは、来月発売になる「兎オトコ虎オトコ」の完結編」が先のお楽しみですね。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)寺の息子・大円(だいまる)は子供の頃行った道場で同じく寺の息子・弥六と「寺を継いだら一緒に頭を丸めよう」と約束する。月日は流れ、大円が剃髪のため美容院を訪れるとそこには長髪の弥六が――!?
(Amazon「内容紹介」より)

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