なんか、淫魔が恋しちゃったんですけど (二見書房 シャレード文庫)
会社員部下・渡瀬透真(わたせとうま)×上司・美和孝博(みわたかひろ)
※シリーズ物です。既刊感想はこちら→「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」「なんか、淫魔が見えちゃってるんですけど」
《感想》
2作目を読んでから、2か月近く経ってしまいましたね〜。このシリーズは気楽に楽しく読めるのが判ってるから、すかっとしたい時用に置いといたんです、実は。で、ついにそういうのが読みたい=なんだか体調がイマイチな時が訪れたので、さっそく寝転がって読み始めました。やっぱり楽しくていいわぁ。
タイトルにもあるように、今回はオヤジ妖精が本気の恋をします。お相手は一話目に登場した極上精気の持ち主・橋爪でした。オヤジと橋爪がうまくまとまれば自分に被害が及ぶことがなくなる、と美和は乗り気。でも渡瀬は橋爪を警戒していてお互いに言い争いになり、気まずい雰囲気に。
なんとか仲直りしようとするも、本気で恋したオヤジが「他人とはしたくない」と3たび美和にとり憑き、同じタイミングで渡瀬は研究の為ならなんでもありの篠澤の薬の餌食になりEDに。セックスができなくなるという大問題が発生します。
相変わらずのドタバタコメディのなかに、今回は美和が渡瀬をどれだけ想っているか、身をもって体験する話。オヤジに憑かれて一度は他人との行為を決断しても、渡瀬以外には拒否反応がでるなんて心も体も正直でした。これで渡瀬も安心できるでしょうね。
小ネタでおもしろかったのは、オヤジの本名。三郎、というオヤジ姿にはぴったりなネーミングです。他に一郎から五郎までいるらしく、今後登場してきそうな気配が濃厚。ハントを止めたオヤジの様子を見にくるとか、仲間が篠澤に捕まるとか、いくらでも広がりそう。続きのことは後書きでは触れられてませんが、きっと出ると信じて待ってますよ〜。