なんか、淫魔が見えちゃってるんですけど (二見シャレード文庫)
会社員部下・渡瀬透真(わたせとうま)×上司・美和孝博(みわたかひろ)
※シリーズ物です。既刊感想はこちら→「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど

《感想》

やっと2冊目が読めました〜。シリーズ1作目は電子書籍化されてますが、2,3冊目はまだ。なので、紙媒体で購入です。本自体はしばらく前から手元にあったんですが、読みたい本があれもこれも積み上げられてて、この3連休でなんとか本作にたどり着きました。

今回は、ついに表紙にも「淫魔」が登場!でも言葉の響とは裏腹に、チビはげの腹巻オヤジです。この絵だけ見て、オヤジの本性を一目で見抜ける人間はこの世にはいないはず。いや、最近は「ちっちゃいおっさん」なんて仲間(じゃないけど)もいるから、意外とアリなのかもしれませんね(笑)。

話は前作の描き下ろしの続き、オヤジが帰ってきたところから始まります。中途半端な弱り方のせいで、美和以外の人間にもオヤジが見えたり、美和の発情が3日から毎日にペースアップしたりといろいろ困った事態が発生。でも渡瀬という若くて情熱的な恋人がいるから、なんの問題も無いハズ…でした。オヤジ&美和のフェロモンが、美和達の会社の同僚・篠沢に目をつけられなければ。

篠沢は、謎の解明や実験のためなら多少のことはやってしまう、いわゆるマッドサイエンティスト系の研究者。しつこく美和につきまとい、ついには美和を監禁して、アヤシゲな薬を使われそうになります。

ここまでエロ控え目だったら、一服盛られた美和を渡瀬がなだめる展開もあったんでしょうが、既に社内でもベッドでもせっせと励んでたので、注射を打たれること無く救出されました。主人公達カップルが揺るがないから、何があっても笑って読めるのがいいですねぇ。

どたばた忙しかった本作の締めは、温泉でしっぽり。オヤジも無事に元に戻って、前作と違い和やかに別れました。だから本作で終わってもおかしくないんですが、このシリーズ、ご存知の通りあと1冊出ています。手元にあるから、いつ読もうかな。

このシリーズも2作目となり、脇役も随分固まってきました。なんとなく雰囲気が、「許可証をください」シリーズに通じるものが。あちらは働く人々正統派=ガイアの夜明け、本作はよりコミカル=サラリーマンNEO、って感じ(笑)。どっちも好きだなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)淫魔にとり憑かれるというふざけた難局を乗り越え、部下の渡瀬と恋人同士になった美和。しかし、なんとオヤジ妖精がカムバック。今度は他の人間にも姿が見える…だと!?そりの合わない渡瀬とオヤジに頭を悩ませつつ、美和はまたしても男を引きつける身体になってしまう。色めきたつ同僚たち、そしてマッドサイエンティストと噂の第二研究室室長・篠澤にロックオンされてしまった美和&オヤジ。嫉妬と心配で気が気でない渡瀬は、はたして愛する人を守ることができるのか!?―。
(Amazon「内容」より)

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