二度目の恋なら (幻冬舎ルチル文庫)
自動車修理工場経営・矢代知佳(やしろともよし)×藍川尋(あいかわひろ)

《感想》

連休も終わって、世の中は再始動。私のBL三昧な日々も、そろそろ再開できそうです。本当は連休中に前のペースに戻るつもりだったけど、用事やら疲れやらで早々にあきらめました(苦笑)。今年は無理せずにゆっくりマイペース、でも続けていきますよ〜。

さて、久しぶりのBL本感想。ルチル文庫&イラストの組み合わせから、別の作家さんの作品だと思い込んでました。強気で頑張る受けさんキャラだったのも原因かも。気付いたのは、ブログ用に感想を書こうとした時でした…。楽しく読めたから、まぁいいか。

基本的に尋目線で進みます。尋には最初はいい加減な印象もあったけど、すぐに根っこは真面目なことが判明。愛人稼業も楽をするためじゃありません。身の上に起こった理不尽なことを流せる強さもあり、かなり私好みです。強がりともいえるので、なかなか周囲には伝わりにくいのが弱点でしょうか

そんな尋の初恋相手が、矢代です。こちらはまた実直でぶれない性格。そのぶん本人は無自覚だけど色恋にはニブく、尋が精神的に振りまわされちゃって。物語の合間に矢代目線もあり、次第に変化していく矢代の気持ちがよく伝わりました。

遠回りして我慢した分、両想いになってからの尋の弾けっぷりは見事なもの。豪快に10年分の涙を流したあとは、48手試すと息巻いてます。でも矢代相手だから上手くいくかな〜と思ったら。やっぱり小さな壁がありました。でもそんなのは、本編に比べたら小さな石ころみたいなもの。矢代自ら蹴散らして、これからは立派なムッツリとして頑張ってくれそう(笑)。

脇キャラもいい味出してます。うるさくてしつこくて心が狭いけど陰湿ではない後輩、懐が広い矢代母、尋の亡き愛人のおっとりした孫、そして何より工場の先輩従業員・槇。彼にはやはり従業員の怖そうなワンコがついてます。もしかして、リンク作ありかも。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)藍川尋28歳、住所不定。“お金持ちのパパ”の部屋を追い出される日、尋の唯一の財産である車を引き取りにきた整備工は、懐かしい男だった。己を偽らぬせいで孤立する高校生の尋に、ただひとり気負いなく接してくれた同級生・矢代知佳―尋は彼に恋心を抱き、破れたのだ。十年前と変わらず実直で、あの頃より精悍な矢代に再び惹かれる尋だが…。
(Amazon「内容」より)

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