恋心は猫をも濡らす (花音コミックス)
会社員・朝倉透(あさくらとおる)×バイト・今井勝頼(いまいかつより) 表題カップル
官能小説家・今井頼友(いまいよりとも)×大学院生・小山篤(こやまあつし)ほか
※シリーズ短編集です。既刊感想はこちら→「犬も歩けば恋をする」「犬も走って恋をする」「犬は夢見て恋をする」「犬は毎秒恋をする」「犬も秘密の恋をする」
《感想》
けっこう長く続いているこのシリーズも、ついにリンク作がメインに。タイトルにも本筋の「犬」じゃなくて「猫」が入りました。ど〜んと表紙も張って、出世おめでとう!
一見ツンのようで実はものすごく健気で一途な勝頼。透に対する本心は表情に全部表れてて、回を重ねるごとに透一筋っぷりに磨きがかかってきました。そして今回はその努力がとっても報われてます。いや〜、本当に良かった。もちろんオチに至るまでにはたくさん悩んだり女装(笑)したり、勝頼なりにとっても悩んでますけどね。
そして今回。透は今までのSっぷりのツケを一気に払うかのように、動いてます。勝頼の表情に密かにまいったり、ちょっかい出してきた親戚とはなんと殴り合いまでやっちゃってます。そして最後はついに本音を大告白。いや〜、独占欲が強くて執着系だったんですね。めでたく両想いになったあとの後日談はとにかく甘くて、まさにおやつでした。
そんな甘々カップルのあとは、本来のメインである犬カップルのフランス滞在最終日話です。こちらもいつもの妄想っぷりにさらに磨きがかかりました。でも妄想で一番凄いのは、絵師の夏水さんに決定。いつものオマケ後書き、お菓子編がさらに盛り上がってます。本当にお菓子だけで1冊描いて欲しいなぁ。
そしてそして。更にいつものチビ課長シリーズは、ついに洋服をゲット。どんな服なのかは、次回に持越しです。あ〜、とっても気になります。今年中にオチが読めるといいなぁ。
芳文社 2012-11-29