Blue Rose (SHYノベルス288)
客×男娼・百瀬青(ももせあお)

《感想》

ちょっと用事が立て込んできました。できるだけ毎日更新できるよう頑張りますが、ぽこぽこっと抜ける日もありそう。来月までには落ち着くといいけど。

榎田さんは長く活躍されているBL作家さんです。だから初期の作品は廃版になっているものが多かったんですが、人気の高い作品は数年前から新装版として復刊されてきました。古本でもびっくるするような値段がついていた作品もあり、適切な値段で入手できるようになるのは、BLファンとしては嬉しいかぎりです。

悩ましいのは、既に読んでいる場合。新作書き下ろしや新しいイラストという魅力的なオマケが付くことが多く、かといって買い直すほどなのか、迷いますよね。そんなときは人様の感想を見て参考にしています。この作品もそういったブログを読んで購入を決めました。

このブログの常連さんはご存知のことですが、私は基本的にハッピーエンド大好き派。もちろんそうじゃなくても素敵な作品は多々あって、楽しく読んでます。でもやっぱり忙しかったり精神的に余裕がないときは、楽しくすっきり読み終わりたいんですよね。だから単にハッピーエンドとは言い難かったこの作品は、気になりつつも今までスルーしてきました。でも新装版では、書き下ろしでハッピーになったことを前述ブログから教えてもらって。やっと読めて、すっきりです。

主人公が男娼なので、相手は複数ですがみんな寂しい大人ばかり。青に出会って癒される人もいれば、いなくなってしまう人もいます。前半=シリーズ1冊目では青は落ち着いた印象でしたが、後半=シリーズ2冊目はかなり衝動的というか破滅的な印象に変化。本当に好きな相手が幼馴染のトオルではなく義理の父、というのも予想外でした。

旧版では、義父の本当の心の拠り所を知った青が二人の関係を自ら強引に清算しようとした事件を乗り越え、海外に旅立つシーンで終わっています。そう、この段階では青の相手は誰でもなく、まっさらな状態です。そして10年後の書き下ろしでは、ついに特別な相手を得ることができました。その相手は…既刊ラストで死を意識したときに思い出した相手、そうトオルです。

ファンの中では大人で精神的にも金銭的にも青を支えられそうな高瀬を押す人も多かったので、この書き下ろしの評価は分かれてるようですね。もしこれが数年後とかだったら、高瀬だったかもしれません。10年という年月の間に、トオルも会社員として働き結婚・離婚を経験して人生を積み重ねたからこそ、青の隣に立つ覚悟と度量が持てたんでしょう。私にはとても納得できるラストでした。

2冊分が1冊にまとまってるので厚みがある上に2段組で文字も細かく、結構なボリュームです。イラストが高階佑さんに代わったのでオール新作です。新装版では既刊そのまま、または表紙のみ新規のイラストというパターンが多いなか、書き下ろしを含む本文中のイラストも10枚以上ちゃんと新しく描かれているのはいいですねぇ。カラー口絵の明るい海辺で戯れる二人は、昔と10年後のどっちかな。多分、「今」ですね。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)青山にある、看板のないバー『FILAMENT』。そこでは花のオーダーができる。蘭、白百合、向日葵、カラー、そして薔薇。なかでも最も高価な花は青薔薇で、その花については詳しいことは知らされない。愛を売る青年、青の物語が始まる―!『Blue Rose』『Sleeping Rose』に書き下ろし『Weeds』も収録。
(Amazon「内容」より)

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