青の怪盗 (ビーボーイノベルズ)
高校生徒会長で怪盗・鷺宮多佳志(さぎみやたかし)×書記・千草颯貴(ちぐささつき)

《感想》

ホームズとルパンといえば、探偵と怪盗の代名詞ともいえます。子供の頃の私がはまったのは、ルパンでした。小学生向けに翻訳されたシリーズをそろえて、何度も読み返したもんです。この刷り込みのせいか、悪役であるはずの怪盗のほうに今でも魅力を感じることが多くて。だから本作もまずタイトルに惹かれ、絵師さんで買いを決めました。

さっそく読み始めると…。あらら、なんだか期待とはちょっと違う雰囲気が。まず怪盗の正体はあっさり明かされ、宝石を盗み出すシーンもさくっと終了。怪盗モノの醍醐味ともいえる「華麗な盗みのテクニック」と「怪盗の正体」が、するんと通り過ぎてしまいました。

じゃあ何がメインかというと、LOVE。千草が多佳志に惹かれ、多佳志が千草を可愛がる話なんです。甘さもノリも良い感じで、ラブシーンは結構楽しめました。ちなみに帯に「ドS]とありますが、BL読者が想像するいわゆる「S」じゃなくて、ちょっと意地悪程度。そちらを期待すると肩透かしを喰らうので、要注意です。

中篇シリーズ2作なので、後半は書き下ろし。前半で思わせぶりだった副会長のお相手が登場しますが、あくまでも主役カップルは鷺宮×千草なので、脇カップルの馴れ初めやラブシーンはほとんどありません。スピンオフが読めると思って買ったら、ガッカリしてしまいますよ。

そして後半の事件では偽者の怪盗が現れるんですが、対抗馬になるような魅力ある人物ではなく小物が騙っただけというオチ。ルパン愛読者の私には、正直なところ物足りなく感じられました。

私のようにスリルのあるアクションBLを想像した方には、ちょっと残念かな。でも、学園先輩後輩甘々BLを読みたい方は、楽しめるんじゃないでしょうか。設定もゴージャスだし。この本に何を期待するかで、評価は分かれそうです。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「躾のなっていない子にはお仕置きと昔から決まっている」ある豪邸から祖母の思い出のネックレスを盗み出そうとした玉鳳学院の優等生・千種。カリスマ生徒会長・鷺宮にその秘密を握られ生徒会室に呼び出されるが、実は鷺宮こそが世間を騒がす怪盗『青い豹』だった!凄腕怪盗の鷺宮にネックレスの入手を条件に体を奪われる千種だが、鷺宮の意地悪で激しいセックスに身も心もとろとろになって!?燃える愛とスリルとエロス。
(Amazon「内容紹介」より)

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