虎穴ダイニング (Canna Comics)
会社員・日向(ひゅうが)×ホスト・喜多見アカル(きたみ)

《感想》

今日から8月です。急がしいのは相変わらずですが、なんとか読書の時間をとれたので本日から復活。可能なかぎり毎日更新でがんばりますので、再びよろしくお願いします。

今日のコミックスのタイトル「虎穴」の元ネタオリジナルは悪役レスラー養成所で地獄のような場所ですが、今回は愛の巣。冒頭、二人が遠い知人を介して同居をスタートするところから話は始まります。初対面シーンでアカルの頭に浮かんだのは、たくさんの「!」と「?」でした。

なぜなら、日向さんは人の顔にケモ耳の擬人化じゃなくて本当の虎頭を持つ謎の人だったんです。そう、栗本薫さんのあの未完の超大作「グイン・サーガ」の主人公と同じ。しかも、感情表現が豊かな立派な尻尾つきなんです。

普通なら逃げ出すところですが、ちょっとおバカ(自称)で素直なアカルは日向さんの言い訳を受け入れて、同居はスタート。周囲の人々も現状を普通に受け入れているまったりした日々の中で、ふとしたときに見せるごついガタイとはギャップのある日向さんの可愛い言動に、アカルはどんどん惹かれていきます。

日向さんも早い段階からアカルを受け入れてるとしか思えないんですが、どうやら無意識のようで。その容姿に反して一般的な成人男性の思考の持ち主なので、なかなかアカルの好意を素直に受け止められません。じたばたしつつ最後は腹を括りました。描き下ろしでは、仕事帰りのアカルを抱きしめたり本気度アピールをしたりする甘々シーンも。

日向さんの虎頭&尻尾の理由はそれっぽいことは語られてますが、明快には明かされていません。普段の私なら気になって読み飛ばせないはず。でも本作に関してはまったく気にならないどころか、それでいいと思わせられちゃいました。全体を流れるほんわかほのぼのした空気のおかげでしょう。

リアル獣人という究極の非日常を日常ほのぼのBLと組み合わせるなんて、すごいですよ。もし日向さんが普通の人間だったら、ここまで楽しめなかったんじゃないかな。ギャップ萌えっていうんでしょうか。ここまでハマるとは、自分でもちょっとびっくり。

気になる続編は、出版元のTwitterによると「現在検討中」とのこと。7/18時点でコミックスも第4刷決定の人気で、かなり期待できそうです。良いお知らせ、待ってますよ〜。

《2012.09.10追記》
8/25時点のご本人のTwitterでは、「1巻完結のつもりで描いていたので考えていない」そうです。う〜ん、ちょっと微妙?

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)日向さんかっこいい! でも、虎……?
自称覆面レスラーの日向さんとルームシェアすることになったホストのアカル。マスクだという日向さんの顔はどう見ても本物な虎で、おまけに彼には尻尾まである。気になるものの、寝ぼけて喉を鳴らす日向さんに甘噛みされて感じちゃったりと、同居生活はドキドキの連続で、いつしか彼に惹かれていた。日向さんに好きになってもらいたくて、頑張ることにしたアカルだったけれど……?いつもドキドキしちゃうんです! ハートフル同居生活。
(Amazon「内容紹介」より)

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