ナカさんのながれ (EDGE COMIX)
不動産会社勤務・戸松慎平(とまつしんぺい)×ラーメン店店主・中マコト(なか) 表題カップル
画材店勤務・矢田(やだ)×画材店勤務・秋山(あきやま)
※短編シリーズ集です。2シリーズ収録。
《感想》
自宅から歩いて10分ぐらいのところに、おいしいと評判でいつも凄い行列のラーメン屋があります。で一度行ってみたいと思いつつ、ご飯を食べる為に並べる限界は15分程度な私としては、まだ未体験。近いから逆に、「そのうちに」と思ってしまうんですよ。なんとか今年中にはいきたいなぁ。
今回の作品は、やっぱりおいしいラーメン屋の店長とそのお客が主人公。事後の2人で始まる冒頭の1話目はプロローグのような雰囲気で、ラストの一コマまでセリフもありません。そして記念すべき初ゼリフは、「血管が詰まる」でした。
そう、ナカさんは血液ドロドロを心配する四十路。そんなナカさんもラーメンにかける情熱は人一倍で、恋人のマツシンはそんなナカさんが大好きです。
シリーズの前半は2人の日常で、後半は2人の馴れ初めです。なんとお初は、ナカさんが上だったとは。冒頭や食べ歩き旅行では下なので、この2人はどっちもありなのかリバ固定なのか。私としては、どっちもありのような気がしますね。シリーズラストはサブタイトルどおりの甘々な雰囲気で、とっても楽しく読了できました。
同時収録のもう一つのシリーズは、年の差カップル未満です。どちらも明確な告白をしたわけではありません。でも、友人というには甘いし、お互いに少しずつ影響を与えています。このまま決定的な言葉は言わずに、一緒に時を重ねていくのかな。
という感じで、bassoさんの独特で素敵なBL世界が堪能できる一冊でした。