恋でクラクラ (ディアプラス文庫)
高校生・浜本辰水(はまもとたつみ)×高校生・広岡昭(ひろおかあき)

《感想》

恋に目がくらんで頭がクラクラ、かと思いました。その意味ももちろんあるんでしょうが、調子が悪くて体がクラクラ、だったんですね。わかるわぁ。

生まれつき体が弱い昭。いつもは幼馴染が面倒を見てくれいていました。でも昭はある理由から、自分の世話係をやめさせたいと思っていました。そんな時、保健室で休む昭に絡んできたのは、同級生で保健委員の浜本です。

言いたい放題言われ、ならこれからは浜本に面倒をみてもらう、と宣言。浜本も本当に具合が悪そうな昭を突き放すことは出来ず付き添ううちに、自分が勝手に作ったイメージとは違う昭を知り、惹かれ始めます。そんな2人に、幼馴染と弟の気持ちも入り混じり大混戦。ラストはすっきりみんなハッピーです。

浜本は、直感的というか思ったことをそのまま言葉にするタイプ。だから酷い言葉をぽんぽんかけてしまいます。もしも昭がめそめそした性格だったら、話が湿っぽくなるところでした。一方の昭は体が思うようにならない分、人のことはしっかり見ていろいろ考えてました。だから、いろんな行動や発言には、ちゃんと意味があります。浜本の言葉になんで怒らないのか不思議だったんですが、ラストまで読んで納得ですね。

でも浜本の言動は、私的には超NG。未体験のことって、想像するのはたしかに難しいですよね。相手の状態を完全に理解するのは無理、と思います。でも相手はたいしたことじゃないと思っても、自分にはすごく大変だったりどうにも出来ないこともあるわけで。なんでもかんでも「気分の問題、根性が足りない」と言われると、ものすご〜く腹立つんですよ。だから、自分はこういう言い方はしないように気をつけてます。

ということで、前半は浜本の言動にぷんぷんしながら読んでました。後半は一転、よかったね〜と近所のオバサン目線に。青い春を満喫してください(笑)。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)体が弱くて保健室常連の広岡には、倒れるたびに面倒をみてくれる幼馴染みがいる。生まれてこの方病気知らず、新しく保健委員になった同級生の浜本には、それが周囲の気を惹くために見えるらしくすこぶる感じが悪かった。人の気も知らないで言いたい放題の浜本にカチンと来た広岡は、幼馴染みの代わりに浜本を次の「広岡係」にして思い切り世話を焼かせてやろうと画策するが…?病弱王子と体力バカの学園ラブ。
(Amazon「内容紹介」より)

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