ここにいようよ (プラチナ文庫)
カメラマン・陸玄一郎(くがげんいちろう)×たいやき屋跡継ぎ・真島日和(まじまひより)

《感想》

ゆったりした空気が漂う、穏やかな一冊でした。

江ノ島で祖父の経営するたいやき屋の後を継ぐと決めて、日和は一身に進んできました。その祖父が入院することにになり、頑張ろうと決意した初日。客の入りが悪く不安になりかけた気持ちを吹き飛ばし良い風を運んでくれたのが、観光客の陸でした。後日、江ノ島へ移住を決めた陸はお隣さんとなり、接客を手伝ってくれるように。

特別派手な事件があるわけではなく、日常の積み重ねです。ちょっとしたことからお互い意識して、自分の背中を押してくれる相手、自分が時には甘えたいと思える相手、と変化していく感じが好きですねぇ。同性に対する葛藤はほとんどありませんが、まぁこの内容でそれをいれると一気に重くなるから、軽く流して正解かな。

店を継ぐと自分で決めた日和ですが、店の今後、進学した同級生達との現状の違い、など、悩み多き青少年です。なんたって、まだ20歳ですもんね。いろんなことが悩みになるのも当然。でも実は周囲からすれば、彼は目標に向かって一直線に進む、地に足の着いたまぶしい存在だったわけで。12歳年上の陸もそう思うくらいだから、精神面はすっごい男前といえます。

舞台の江ノ島には一度行ったことがあります。確かに猫は多かったなぁ。目線を合わせようとしゃがんだら、猫のほうから寄ってきて、するんと膝に乗っかられたときはびっくりしました。本当に人懐っこいんですよ。島の方が可愛がってるんでしょうね。でもだからといって、今まで一緒に暮らしてきた猫を捨てに行くなんていうのは、論外。面倒見きる覚悟がないなら、いきものは飼っちゃだめですよ〜。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)日和が一人で切り盛りするたいやき店の裏の家に、朗らかな笑顔のカメラマン・陸が引っ越してきた。住み着いていた野良猫の親子をその大きな手ですっかりなつかせた陸は、やがて店を手伝ってくれるようになる。将来への不安に駆られていた日和だったが、一回り年上の陸に甘やかされ、自分が彼の手で撫でられる猫になったような気がした。陸の手はあたたかくて、気持ちよくて…。
(Amazon「内容」より)

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