詐欺師は恋に騙される (ガッシュ文庫)
保健会社専務・宇崎貴史(うざきたかし)×詐欺師・里見佑真(さとみゆうま)

《感想》

「振り込め詐欺」の被害は、今でも多いようですね。私はないんですが、身近な人が何人かそういった電話を受けたことがあります。そのうち一人はATMまで行き、被害直前で身内に電話をかけて助かった、なんてこともありました。不信な電話を受けた場合は、複数の人に電話で相談することが、被害を避けるポイントのようです。

この話の主人公・佑真も詐欺師ですが、弱者は騙さないというポリシーを持っています。そんな彼がある思惑を秘めて入社した会社で再会したのが、子供の頃、義父と一緒に騙した相手である宇崎と再会します。

正体をばらさないことを条件に、社内の横領調査を手伝うことになり、その一環として同居を開始。冷たいようで面倒見が良かったり、自分と共通する宇崎の過去を知ったりするうち、佑真は宇崎に惹かれていきますが…。

横領の件は、相手も反撃してきたりとちょっとハラハラする展開に。ここで佑真の詐欺師としてのノウハウが役立ちます。その佑真の真の目的が明らかになるのは、ラスト間近。その頃には佑真の気持ちははっきりしてますが、宇崎への想いよりも目的を優先するんです。佑真にとっては、これから前を向いて生きていく為に、乗り越えなければならない過去だったんですね。そして宇崎は既に佑真を受け入れてました。

後書きにもありますが、これでよく詐欺師なんてやってこれたなぁって思うぐらい佑真が可愛いんですよ。もっともこの可愛さは、宇崎限定のようですが。詐欺師から足を洗ったことだし、今後、佑真の本性に気付くライバルが現れて、宇崎があたふたすることもあったりするかも。

といった感じで、程よいボリュームかつ終わりもすっきり、読後はいつものように妄想が広がって気持ちよく読めた一冊でした。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)「お前の腕を買ってやろう」正体がバレた時の対応は三つ。まずはとぼけて言い逃れる。そして相手の情報を引き出し、最後はとっとと逃げ出す。―詐欺師の里見は、保険会社で成績優秀な外交員となっていた。入社して二ヶ月、突如、役員から呼び出される。専務の宇崎は三十代半ば。整った顔立ちに、思い当たる記憶はあった。幼いころ、養父とともに騙した新人外交員の顔だ。事件にしない代わりに、社内の横領を突きとめる片棒を担ぐことになった里見。監視を理由に宇崎と同居することになり…。
(Amazon「内容」より)

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