部活の後輩に迫られています (ビーボーイコミックスDX)
高校生後輩・吉武(よしたけ)×高校生先輩・守屋(もりや)
《感想》
今月の超お楽しみ、の第2弾です。この頃新刊購入や読むタイミングがどんどん遅れてて、このブログも「最新作の感想あり」とは言えない状況でしたが、今月はちょこっと解消。今後の予定は…未定です(笑)。
昨年末にはCDとセットで先行販売されていた本作ですが、軍資金が乏しくBLCDも未体験の私としては、コミックスのみが発売されるのを待つことに。待った分だけ期待が膨らみ、そんな気分に反することのない楽しい1冊でした。
元々は携帯配信だったので、1ページを4分割した枠の中にコマ割り、という変則的なレイアウトになっています。4コマ風の短い話が続くのかと思ったら、通常のコミックスと同じようなストーリーのある展開で、ちょっとびっくり。
内容はタイトルそのまんまに、バスケ部の後輩から熱烈に迫られる先輩・守屋が主人公。吉武の迫り方が、まずは胃袋にアピールして餌付け、同時に想いを伝え続けて脳内にも定着、しかも狼な本性を隠して犬のフリをするという、なんとも策士な方法でした。
これだけ手間暇かけた情熱を向けられたら、守屋がほだされても当たり前。4コマ形式のあとの通常バージョンの話では、ついに最後まで納まってます。でも嫁をもらう覚悟だったのに婿だったのは、泣くほどショックだったんだねぇ(笑)。
いろいろ短い話も収録されてる中でお気に入りなのは、8時間目の、主人公2人を狼に例えた「求愛行動」の話かな。腰乃さんの描かれる狼が、とにかく可愛いんですよ。前の鮫といい、オール動物な作品も読んでみたくなります。
今回の描き下ろしは、CDセット版描き下ろしのその後だそうで、守屋は大学生に。飲み会で肉食女子にロックオンされた守屋を助けるのは、相変わらずお母さんな元部長。詰襟&チャリンコで迎えにきた吉武からお礼として渡されたのは、カレーのレシピでした。とっても気になって思わずネットで探してみたけど、見つからず。腰乃さん&編集さん、ぜひ掲載をお願いします。
リブレ出版 2012-02-10