純愛、熱愛、そして純愛 (ガッシュ文庫)
パパラッチ・佐久間櫂人(さくまかいと)×写真館経営・海藤望(かいどうのぞむ)

《感想》

少し前に、ある職業についてセンスの有無が2択で判る、というTV番組を見ました。その中に「写真家」もあって、同じテーマで撮影された2枚のうちセンスがあるほうを選べ、というもの。私は見事に全問不正解。このブログに自分で撮った写真が皆無なのは、そのせいです(笑)。

さて、今日の本を一言でまとめるなら。大学で出会った二人が一旦離れるものの再会し、今度はじっくり気持ちを沿わせていく、という内容。誰にも好かれる魅力的な櫂人に心を持っていかれた望の視点で話は進むので、耐える展開です。特に人気者で俺様傍若無人な櫂人が道を踏み外してからは、ただのロクデナシになって、ますます修羅場に。

祖父が倒れたことをきっかけに退学して一度は関係を切った望ですが、櫂人が事故で体が不自由になったことを聞いて、再び櫂人を受け入れる決断をします。それくらい望にとっては、櫂人が運命の相手だったってことですね。

櫂人は親の愛情を十分に受け取れなかったせいか、相手を試す気持ちがそのまま言動に繋がるという、内面はまだ子供なんです。けれど力や知識は大人だから半端なく相手を傷つけて逃げられて、さらに人間不信という悪循環。これを断ち切るには、海よりも広くて深い愛情が必要で、それが望だったということ。一度別れて時間が経ったからこそ、お互い相手のことを思いやるゆとりも多少は出来たのかもしれません。

とりあえず2人で落ち着いた形で話は終わってますが、櫂人が元通りになったらまた元に戻るんじゃ…とも思います。それまでに、揺るがない思いを相手に求めるんじゃなくて、自分の中に育てることができれば。そうすれば本当の意味でハッピーエンドだろうな。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)出会って、すぐに心を奪われた。誰もが惹かれ歓心を得たいと思う、美しくて傲慢な男。望はそんな男を愛してしまった――。大学の写真学科を中退し、海辺の町にある写真館を継いだ望。それは想えば想うほど、高慢に振る舞う残酷な恋人・櫂人と別れるためだった。だが三年後、カメラマンを目指していた櫂人が、事故に遭い半身不随となったことを知る。彼の孤独を知りながら、愛していながら、自分は逃げだした――。後悔の念に苛まれた望は、櫂人に救いの手を差し伸べるが…
(Amazon「内容紹介」より)

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