執事は危険な愛を好む (リンクスロマンス)
ボディーガード・ジャック=保泉(ほずみ)×財閥跡取り・霧人=クリスティアン=オルグレン(きりと)

《感想》

昨日の訃報は、本当に衝撃でした。追悼のつもりで何か感想を…と、手持ちの本をチェック。つい最近出た本はまだ未入手かつ感想を上げる方も多いと思うので、ちょっと古めの本を取り上げてみました。

タイトルからするとジャックが主人公に見えますが、霧人目線で話は進みます。ボディガード、財産相続争い、記憶喪失、とBLでも定番の要素がてんこ盛り。霧人が記憶を取り戻すにつれ自分の正体が疑わしくなってくる=自分は身代わりの他人?という疑惑が生じ、捻りが効いて勢いもある内容に、一気に最後まで読めました。何より、強い受けはマイツボですから。

ただ、細かい突っ込みどころがあるので、そこをさくっと読み流せない方には、ちょっと合わないかも知れません。例えば、チームではなく単独でのガードだったり、ジャックの登場シーンは戦闘ヘリ(笑)とありえない華々しさだし。何よりタイトルの「執事」の仕事は、ジャックが無理やりやらされてるだけなんです。これって、趣味爆発なのかな。

肝心のイラストは、迷彩服にフロックコート、銃を構えたポーズ、照れてるベッドシーン、そして泣き顔にキスありと、素敵なものが満載。特にカラー口絵は開けてびっくりな、いわゆる69です。4年ほど前に出版された本なので、最新のものよりはややあっさりしてるかな。前向きなキャラの性格もあり、凄みというか迫力は控え目ですね。

今回改めて朝南さんのイラスト本を見返してみて、本当にうっとり。シリーズ物が予想より少なかったのは、意外でした。逆に言えば、いろんな方の作品に描かれていたということ。Twitterやブログで多くの作家さんが追悼されているのが、その証です。

コミックスは出さずにイラストに専念されていたのは、ご本人のこだわりでしょうか。こういうパワーのある絵師さんは少なくなりつつあるように感じる今日この頃、本当に残念かつ哀しいニュースでした。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)半月後の誕生日に、寝たきりの祖父から全ての資産を受け継ぐ繊細な美貌の霧人は、一年前の事故で過去の記憶を失っていた。サナトリウムで毎日を鬱々と過ごしている霧人は、気分転換にと別荘を訪れることにした。心配した祖父が一流の執事を手配してくれたが、現れたのはボディーガードを生業とする無骨そうな男。驚いた霧人は追い返そうとするが、ジャックと名乗るその男は財産を狙う者がいるだろうから、お前を守るために俺を雇えと言い出して―。
(Amazon「内容」より)

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