最後に好きと言ってやる (もえぎ文庫)
モデル・君津鳴海(きみつなるみ)×新マネージャー・小林清流(こばやしせいる)
《感想》
大好きな火崎作品の2012年読み始めは、かなり好みの一冊でした。これは年明けからいい感じですね〜。頑張れ、BL小説!火崎さんは、大ベテランだけどね。
話は、トップモデルの鳴海の一人称で進みます。ワガママな訳ではないんですが俺様系で、結果として鳴海に振り回されるため、マネージャーはなかなか居付きません。そんな鳴海の前に現れたのは、紫の薔薇の花束を持ったファン・小林。控え目ながら素直に好意を表す小林を気に入った鳴海は、自分のマネージャーにスカウトします。予想外に有能な小林にどんどん心を許す鳴海ですが、あるブランドの専属モデルオーディションをきっかけにすれ違い始め…。
要するに、自分を一途に信じて慕う小林の期待を裏切るんじゃないかと、鳴海がびびっちゃったんですね。でも小林はどこか浮かれてるし。これは、小林の本業が関係してました。本業でもマネージャーでも有能って、すごいですねぇ。でも一番凄いのは、前向きな物の考え方をして相手に伝えられるところかな。自分を持っている私好みな受けさんに、評価もアップです。
ところで。小道具の紫の薔薇といえば、あの長大河作品ですよね。何かネタを引っ掛けてるのかと思ったんですが、特に発見できず。かんぐり過ぎたかな(苦笑)。