ブロンズ像の恋人 (キャラ文庫)
アルバイト・滝谷良平(たきやりょうへい)×マネキン製造会社勤務・山口真砂(やまぐちまさご)

《感想》

今回の本は、作者買い&表紙買いのダブル。特に表紙は、肌色率は低いのにとっても色っぽいんですよ。ちょっと気だるい色気と、少しオカルトというか不思議っぽい内容が、ピッタリ合った一冊でした。

中篇2作が収録されていて、1作目は主人公達が知り合い両想いになるまで、2作目は一緒に暮らし始めた2人のすれ違いと仲直り。短く纏まっているので、忙しいときに読むにはお手頃な長さです。

綺麗なものが好きな母と2人で暮らしてきた真砂は、母亡き後も積極的に人と関わることなく、仕事と趣味に没頭して生きてきました。ある日勤務先にアルバイトとして入った良平は、真砂の理想とする肉体を持つ若者で、こっそり彼をモデルに彫像を作り始めます。ところが良平自身と親しくなり、真砂の世界はアトリエの外へと広がり始め…。

真砂は製作中や不安なことがあると幻と会話する、独特の精神世界の持ち主。一方の良平は、素直でおおらかな一面と、未成年らしく子供っぽいこだわりと激情を併せ持つ青年です。真砂のようなタイプは、手のひらで転がしてくれるような包容力のある相手がいいと思ってたので、ちょっと意外でした。でもどちらか一方が守るんじゃなくて、2人でお互い刺激しあって成長するには、良平タイプでないとダメなんだろうな。

剛さんらしい甘すぎず一歩引いたような文章が、ちょっと癖のある内容に合ってます。私は楽しめたけど、もしかしたら人によっては「う〜ん、ちょっと」ってなるかもしれませんね。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)生身の恋人なんていらない。美しいブロンズ像があればいい――。 彫刻を学び、マネキン製造会社に就職した真砂。荒れ果てた屋敷に一人で暮らし、他人との接触を避けて彫像を作り続ける毎日だ。 けれどある日、理想的な肉体を持つ青年・良平と知り合う。良平をモデルに“完璧な恋人”を作り始める真砂だけど、本物の良平がどんどん近づいてきて…!?
(Amazon「内容紹介」より)

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
応援ポチよろしくお願いします