駆け引きは紳士の嗜み (ディアプラス文庫)
アパレル会社CEO・野津將(のづしょう)×会社プレス・波尾航希(なみおこうき)

《感想》

ぐぐっと冷えて、11月らしくなってきました。朝晩は厚手の上着がほしくなりますね。安すぎず高すぎず若すぎず古臭くなくて私に合う服。希望はたったこれだけ(笑)なんですが、なかなか巡り会わなくて。今年はいい出会いがあるといいなぁ、できればバーゲン時に。

今日の本はそんな服絡み、パレル会社が舞台です。あらすじから予想していた内容は、傲慢粘着系の攻めに気に入られた受けが仕事に必要以上にチェックされねちねちといびられつつ、食事や休日の外出に半強制的に連れて行かれて、いつの間にか恋が芽生える、というパターン。会社も野津のトップダウンで上手くいく、というオチは人上司部下BLでは、よくありますよね。

実際の内容は違いました。つぶれかかった老舗ブランドで、若いからという理由だけで古株から一蹴されてきた波尾たち世代が、建て直しにきた有名で実力のあるエコノミスト・野津のもと、意欲を引き出され場を与えられて見事立て直していく、というサクセスストーリー。

たしかに野津は波尾を食事に誘ったりアプローチしてきますが、決して粘着質な感じはありません。嫉妬したり密かに落ち込んだりしてるのが丸解りで、可愛いもんです。まぁ、自分が怪我させた子供を20年近く動向チェックし続けるというのは、執念としか言いようがありませんが。特に仕事では、野津が具体的な業務指示を出すのではなく、能力ある若手が動ける環境を整えた感じでしょうか。

波尾の方も、言い返したり抵抗したりと、言いなりになってることは少しもありません。タイトルには「駆け引き」とありましたが、そんなやり取りめいたものも無く、もっとからっとしてるというか。もう少し恋愛駆け引きシーンがあっても良かったぐらい。全体的にあっさりとして、読む人によっては物足りないかもしれませんね。こういうのも結構好みな私は、大好きな朝南さんのイラスト効果倍増で、気持ちよく読了できました。

ところで。年齢を発言の基準にする古い体質の上司達が野津にダメ出しされるシーンは、スカッとした反面わが身を振り返る場面でもあり、ちょっと複雑。若手とはこれっぽっちもいえない年齢の私としては、自分は大丈夫かな〜、と反省です。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)ゆっくりときみを攻め堕とす―。倒産寸前のアパレルブランドで、プレスを務める波尾の前に現れた野津は、経済界に君臨する敏腕エコノミストだ。そんな彼に初めて会った時から異様に執着され、執拗な視線を受ける波尾は、その居心地の悪さから必要以上に野津と対立してしまう。ところが、次々に新風を巻き起こして経営を立て直していくエリート然とした野津の姿に、波尾はどうしようもなく惹かれていって…。
(Amazon「内容」より)

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