神迎え (ショコラ文庫)
暴力団構成員・神谷有一(かみやゆういち)×村役場勤務・神谷礼司(かみやれいじ)

《感想》

水原さんのヤクザ物は、一通り読んでます。やっぱり気になるんですよね。発売して割とすぐに入手してたんですが、痛くても大丈夫なように気分に余裕のあるときに読もうと思っていたら、今頃になっちゃいました。

今回は、義兄弟モノです。親に捨てられ施設で育った二人は、神社の宮司をする現在の両親に引き取られ兄弟に。同じような境遇だったからこそ深く信頼し寄り添い、自然に一線を越えますが、ある日突然有一は家を飛び出し、礼司は両親亡き後も神社で暮らしてきました。その有一が十数年ぶりに実家に現れて…。

定番BLヤクザ物を予想していたので、ちょっとびっくりしました。何に驚いたかって、痛くないんです。無理やりとか嫌々な関係ではなくて、主人公達は最初から相思相愛。で、兄弟だから親に反対されたりはしますが、だからといって無理に何かされたりしたわけじゃありません。ヤクザの親分に引き離されたりもしません。そしてもちろんハッピーエンド。いつもの作品がカカオ80%とすると、これは砂糖80%ぐらいの甘さを感じました。

きりきり痛い作品を期待してた方は、ちょっと違うなぁという感想をもたれるでしょうね。ハッピーエンド大好きな私には、読みやすくて読後もいい作品でした。買ってすぐ読んどけばよかったなぁ。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)村役場に勤めながら両親の遺した神社を一人で守る神谷礼司のもとに、十数年前に姿を消した二歳上の義兄・有一が現れる。幼い頃にそれぞれ神谷家に引き取られた二人は恋愛感情で思いあうようになるが、礼司が中学三年の時、有一は『いつか必ず迎えにくる』というメモを残して村から消えていた。待ち続けた礼司は再会を喜ぶが、同時にただ会いに来てくれた訳ではないだろうということもわかっていて―。
(Amazon「内容紹介」より)

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