秘書のお仕事? (ミリオンコミックス Hertz Series 106)
社長子息・本城利明(ほんじょうとしあき)×秘書・高瀬(たかせ) 表題カップルほか
※表題作ほか中篇リンク1作+短編1作です。
《感想》
今回も突っ込み文字がいい味出してる一冊でした。やっぱり新也作品は楽しいですねぇ。
どんなやる気のない社員でも業績を上げさせてしまう凄腕で伝説の秘書・高瀬と、そんな彼が付くことになった社長子息・利明が主人公。この高瀬は同じ絵師さんの「最強総理」の総理と似て、三十路に見えない可愛らしさの持ち主なんです。しかも総理とは違い、やる気とサポート能力もあるおかげで、周囲を自分のペースに巻き込みます。それは利明も例外ではありませんでした。
とにかく細かい笑いが一杯なんですが、やっぱり今回の一押しは、キャラ弁でしょうか。ウインクするギディちゃん(←間違いじゃありません)、誰か作ってくれないかなぁ。あと、初セックス後に最初に悩むところは、妊娠じゃないでしょう(笑)。
2作目は表題作のリンク作で、高瀬と同じ秘書課の部下が主人公です。表題カップルも登場して、なんと高瀬は課長に。専務になった利明付きで、相変わらず伝説のようです。内容としては、面白さは表題作よりは控え目に感じました。秘書課の瀬戸口の強かさをもっと前面に押し出してほしかったかな。
この二組のカップルが絡む描き下ろしでは、のほほんと交流する受けsに対し、嫉妬の嵐吹きまくりの攻めsは大変です。特に利明は生き物全てがライバルのようで、益々頑張るしかないですねぇ。
ラストの短編は、さらに笑い控え目。恋愛面を楽しみたい方には、いいかもしれません。私は新也作品には皮肉の効いた突っ込みを求めるので、ちょっと物足りない感が。でも、クールダウンには、ちょうどいいかもしれません。
大洋図書 2011-09-01