恋の報い、愛の渇き (クロスノベルス)
雑誌編集・鵜飼皓(うかいあきら)×カメラマン・天宮怜(あまみやれい)
※シリーズ作あり。感想はコチラ→「恋の誘惑、愛の蜜」
《感想》
冒頭の展開から、「ああ、リンク作があるんだ」と思いながら読了。後書きを見て、そのリンク作は既読だったことに気付きました。しかもこのブログに感想までアップしてあるじゃないですか。なのにまったく内容が思い出せないなんて、かなり哀しい…。
本作は、実は表紙が気に入って購入しました。ってこれ、既刊も同じこと書いてるんですよね。緒田涼歌さんにやられたって感じです。キャラの個性が伝わってくるような、目線と色気がいいんですよ〜。
で、肝心の内容はというと。前作主人公の上司の、若かりし頃の話です。恋愛なんて楽しければそれでいいんだぜ〜って思っていた鵜飼と、一対一の真剣な恋愛を求める怜という、恋愛感が真逆な2人が偶然知り合い、気軽な関係を始めます。
寂しさから絶対的な関係を急いで求める怜は、そのせいで逆に豊かな関係を築けていなかったんです。だから余裕のある鵜飼によって、いろいろ考えることが出来ました。一方の鵜飼は、周囲に良い恋愛を続けている人がいなかったため、恋愛に否定的でした。けれど一途な怜を深く知ることで、気持ちに変化が現れます。
そんな訳で、付き合い当初は鵜飼の主張が優勢でした。ところが、お互い深く知り合ううちに、知らず知らず唯一無二の存在になっていきます。結局は怜の希望が叶ったてことかな。今ではすっかり女王様だそうですし。
かなり出番のあった当て馬は、2人に振り回されてちょっと気の毒でした。変な格好付けしたせいだから、自業自得なんですけどね。束縛きつそうだけど、話せば解る相手のようだし。彼にもいい相手が見つかるといいなぁ。
こんな感じで、全体的にするんと読めました。ということは、もしかしたらまた記憶に残らない可能性も…。いやいや、今度こそ大丈夫だと思いたいです。
笠倉出版社 2011-07-11