フランス書院 2011-06-10
ホストクラブ経営・樫山一夏(かしやまいちか)×幼馴染・浪野友(なみのとも)
句読点タイトル、流行ってるんですねぇ。一昨日の朝丘作品もそうだし、感想はあげてないけど樋口さんの小説もそう。こんな本を読むときのBGMは、B'zの長い長いタイトルのあの曲が合いそうです(笑)。
この話の主人公は、自他共に認める地味顔の持ち主です。そのレベルは半端ではなく、透明人間ではないかと思うほど。でもそんな友を「可愛い」と溺愛する唯一の人物が、幼馴染で美形の一夏でした。そんなスキンシップ全開で甘えてくる一夏に、友は密かな片想いをしています。ずっとこのままに思えた2人ですが、当て馬の登場で一夏がやっと自分の本音に気づき行動します。そしてもちろん、ラストは両想い。
地味な主人公の想い人が華やかなタイプの場合、主人公って遠慮しまくりor超後ろ向きな性格な場合が多いですよね。でも今回の友は変に卑屈になっていなくて、ちょっと好みです。自分の存在が地味なことは認知しつつ、だからといって必要以上におどおどしたり、言いたいことも黙ってたりというタイプは、いらっとくることが多いので。
全体的に恋愛メインのはずなんですが、あまり甘さがないというか淡々としてるというか。これは主人公である友の性格の影響もあるのかもしれません。事件らしいものが無く、盛り上がりにちょっと欠けてるように感じました。エロもラストに一回だけですし。当て馬がもっと積極的に絡んで欲しかったかなぁ。
あらすじ(マウスを乗せると表示)
(Amazon「内容紹介」より)