ホストクラブ経営・樫山一夏(かしやまいちか)×幼馴染・浪野友(なみのとも)

句読点タイトル、流行ってるんですねぇ。一昨日の朝丘作品もそうだし、感想はあげてないけど樋口さんの小説もそう。こんな本を読むときのBGMは、B'zの長い長いタイトルのあの曲が合いそうです(笑)。

この話の主人公は、自他共に認める地味顔の持ち主です。そのレベルは半端ではなく、透明人間ではないかと思うほど。でもそんな友を「可愛い」と溺愛する唯一の人物が、幼馴染で美形の一夏でした。そんなスキンシップ全開で甘えてくる一夏に、友は密かな片想いをしています。ずっとこのままに思えた2人ですが、当て馬の登場で一夏がやっと自分の本音に気づき行動します。そしてもちろん、ラストは両想い。

地味な主人公の想い人が華やかなタイプの場合、主人公って遠慮しまくりor超後ろ向きな性格な場合が多いですよね。でも今回の友は変に卑屈になっていなくて、ちょっと好みです。自分の存在が地味なことは認知しつつ、だからといって必要以上におどおどしたり、言いたいことも黙ってたりというタイプは、いらっとくることが多いので。

全体的に恋愛メインのはずなんですが、あまり甘さがないというか淡々としてるというか。これは主人公である友の性格の影響もあるのかもしれません。事件らしいものが無く、盛り上がりにちょっと欠けてるように感じました。エロもラストに一回だけですし。当て馬がもっと積極的に絡んで欲しかったかなぁ。

 あらすじ(マウスを乗せると表示)

地味顔で存在感ゼロの友を可愛いと言ってくれるのは、幼なじみの一夏だけ。そんな一夏の口利きで、苦学生の友は彼の経営するホストクラブでバイトをしている。指名ゼロで成績は最下位だけど、綺麗で優しい一夏に恋をしている友は傍にいられるだけで幸せだった。けれど友が客のAV会社の社長・和田に気に入られ、指名されるようになってから、一夏の様子がおかしくなり――!?
(Amazon「内容紹介」より)

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