リンゴに蜂蜜 (MARBLE COMICS)
大学生・コマノ×大学生・松田夏樹(まつだなつき) 表題カップルほか
※短編シリーズ+中篇です。
《感想》
今年になって知った絵師さんです。初読み作品は好きだったけど、BLかなぁという感じでした。今回は、表題シリーズはきっちりBLで、中篇も納得な一冊でした。好きだなぁ。
表題短編シリーズは、最初に既に付き合ってる2人の話で始まります。仲間と海に行って女の子がモーションかけてくると、お互い焼餅焼いて可愛いんですよ。そんな中、夏樹が子供の頃に見たゲイカップルの後姿シーンが静けさを伴っていて、とても印象的でした。
続いての作品は、2人の馴れ初め。コマノのマイペース加減は、元々だったんですね。夏樹もいい相手に出会えてよかったねぇと思える、ハッピーエンド作品でした。
そして残りは、半分以上のボリュームを占める中篇で、高校時代の同級生が急に訪ねてくるという内容です。マヤ暦の2012年地球滅亡説と絡めてます。これは単純ハッピーエンドではありませんが、2人とも前に向かって新しく一歩踏み出した、という意味で明るい終わり方です。再会も匂わせてますしね。
滅亡といえば、私世代はやっぱりノストラダムスの1999年でしょう。既に10年以上前になりますが、この年は自分的にいろんな初めて体験(いいことワルイコトひっくるめて)をしたので、世界滅亡なんて気にしてる暇は無かったなぁ。気づいたら1年終わってましたね。2012年も、後から「そんなことがあったなぁ」って笑える年になってほしいもんです。
ソフトライン 東京漫画社 2011-02-20