遠くにいる人 (ショコラ文庫)
家具メーカー副工場長・小田島達朗(おだじまたつろう)×工場勤務・佐倉治樹(さくらはるき)

《感想》

あちこちのブログで取り上げられた本作、遅ればせながら読んでみました。いやぁ、話題になるのも解りますね。イラストもぴったりで、世界観を盛り上げてました。

地味な容姿の治樹が、男前で目立つ存在の小田島に親しくされて、恋心を募らせます。でも小田島は、治樹の自分への恋心を知りながら、親友の三津に近づく為の駒程度に考えていました。そんな小田島の本音を治樹が知り…という話です。

今回の主人公・治樹は、自分に自信のない後ろ向きな性格をしてます。よくあるBLのウジウジ君は、「都合のいい奴扱いでもいい」とか「どうせ僕なんて、夢見れてよかった」的な諦め方をすることが多いですよね。なんで怒らないのか、前から違和感を感じてました。だから治樹が真実を知ったときの激しい衝撃と自暴自棄、その後の期待と不信と拒絶という、当たり前の反応が新鮮に感じられます。うんそうそう、って思わず共感しちゃいました。

小田島は本当に最低男。人の痛みに鈍感なんでしょうね。世界はの中心は俺、と無自覚に思っているタイプです。治樹に拒絶されても、なかなか自分の非を認識できない困ったちゃんともいえます。今回、後半では治樹の気持ちが解らずぐるぐるしてましたが、とことん酷い目にあってしまえ〜って呪いをかけたくなるくらいでした(笑)。

そんな2人が今後も上手くやっていけるか、個人的にはちょっと不安だったりします。でも小田島は甘やかしタイプのようなので、治樹も甘え方を覚えて幸せになってほしいなぁ。一緒に成長した姿も見てみたいですね。

 あらすじ(PCはマウスを乗せると表示)家具工場に勤める佐倉治樹は、本社から移動してきた上司の小田島達朗に恋をした。彼の素行の悪さを知る治樹の幼馴染は、小田島だけは止めておけと何度も言うが、地味な治樹にとって華やかな小田島は憧れずにはいられない存在だった。そして小田島はなぜか事あるごとに治樹をかまい、特別な優しさを向けてくる。期待してはいけないと思いつつ、治樹はその幸せを受け入れはじめるのだが…。
(Amazon「内容紹介」より)

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